一時の真夏日がすぐに終わり、また雨が降り始め
「真夏」が終わってしまった石川県です。
北陸は夏が短い!
さて、今日は鹿です。
個人的に一番美味しいジビエは「鹿」だと思っています。
それくらい好きです。
鉄不足・貧血気味の女性にとっても、とても嬉しい食材です。
じゃん。
静岡の処理施設から送って頂きました。
とても綺麗なモモ肉。
獣肉処理施設は全国にあり、様々な地域のジビエが通販で売られていますが
仕入れてみないと品質はわかりません。
以前、別の地域から仕入れた鹿肉で、当たり前のように毛がついていた事がありました。
勿論、獣肉を処理する際に毛が入っていないかチェックするのは大変な作業ではありますが
施設を通しているお肉で「綺麗ではない」というのはやはりショックです。
通販サイトの謳い文句やイメージだけではわからないので
必ず買ってみる事が大事ですね。
ブロック肉を見ると
「どんな気持ちで捌いているか」が何となく垣間見えます。
偉そうに言ってますが、わかりやすく言うと
テレビでイメージを売っている芸能人でも、画面越しに人間性が垣間見れるのと同じです。
(わかりにくいか!すいません(T_T))
お客様の手に渡り、調理されることまでイメージして捌く人と
そうでない人で、細かい処理が違うのです。
とはいえ、「捌く」という仕事は誰でもできる事ではないので頭が下がります。
本当に素晴らしい技術です。ありがたい。
鹿はイノシシより、肉の色が黒く鉄分が豊富です。
イノシシが豚なら、鹿は牛に近いですが
牛肉のような乳臭さが無く、脂質も無いので
非常に食べやすく体に優しいのが特徴です。
ガッツリ赤身を味わうので「タンパク質を摂取している感」がハンパないです。
そして、ジビエと呼ばれる鳥獣は
自然界を自由に駆け回り、自然の食材を食べて生きているので
タンパク質や脂質の「質」が良く、家畜肉に比べ栄養価が高いです。
つまり、
栄養価が高いので食べると代謝が上がります。
体の循環が良くなり排泄が促され、体が軽くなります。
結論、
ジビエは吸収率が高く軽いのです。
中村家がジビエを常食する理由がこれです。
ジビエを食べて胃がもたれたことも、太ったこともありません。
質の良いものは体に蓄積しないからです。
中村家はアホみたいにジビエを食べていますが、こういった理由があるからです。
もっとアホみたいに食べたいと思っています。
さて、今回は定番の鹿カツに。
2ブロックありますが、個体差なのか、色が若干違います。
ジビエらしくて面白い。
鹿は弾力と柔らかさが絶妙で
味を想像しながら切っている時が一番幸せかもしれません。
カツには内モモが適していると教えて頂いたので今回は内モモです。
低温で加熱し、最後に高温でカリっと揚げます。
できました。
子供達も大好き 鹿カツ!!
モモ肉はイノシシ同様、ふわっとジビエ独特の香りが鼻から抜けます。
鹿はこれに鉄っぽさが加わります。
それを粗挽きコショウがいい感じに調和してくれ
家畜とは違う味わいを楽しむことができます。
石川に来てから
畑の野菜といい、魚といい、ジビエといい、
ただただ食材が美味しい ということを実感してきました。
家に置いてある調味料も昔と比べてだいぶ減りました。
使う必要が無いし、いざとなれば作れるからです。
ジビエに出会ってから生活も考え方もシンプルになりました。
自給自足の良い循環もできています。
これからもずっとジビエを食べ続けたい、
鹿をいただきながら毎回そう思います。
食材に感謝し、また明日からも元気に過ごしたいと思います。
それではまた☆