どーも、こんにちは。
空気銃レインストームで狩猟をしているトシです。
僕は最近、新しいスコープを買ったのですが、
なんとマウントリングが最初から付属していました。
でも、初めてスコープを取り付けた時は「どれを選んだらいいの?」と悩んだものです。
そこで今回は、
マウントリングを選ぶ時にチェックするポイント、
特に「高さ」や「形状」について書いてみます。
マウントリングは、銃やスコープに次いで重要なパーツ
僕も、銃とスコープを購入してから気づいたのですが、
じつは「マウントリング」って重要なパーツです。
なにせ、銃とスコープを繋ぎ合わせて、
その精度を最大限に発揮させるための道具ですから。
とても堅牢な「扉」と「鎖」を持つ門があっても、
その錠が「100均の小さな南京錠」であれば意味がないように、
どれだけ精度の高い「銃」と「スコープ」を持っていても、
それらを繋ぐ部分が「柔くズレやすいマウントリング」を使っていれば、その高精度を活かせません。
なので、「銃」と「スコープ」にこだわるなら
「マウントリング」にも、少しはこだわってみてはどうでしょうか?
マウントリングを選ぶ時にチェックするポイントは4つ
1.リング径
2.レール幅
3.形状
4.リングの高さ
順番に説明しますね。
1.『リング径 = スコープのチューブの直径』は「1インチ(2.54cm)」か「3cm」
国内で販売されてるスコープですが、その規格はおおよそ共通しています。
特に、マウントリングで固定するスコープの中間部分(「チューブ」と呼びます、以下の画像参照)は25mmか30mmのどちらがほとんど。
ただ、初めてマウントリングを購入する場合は気づかないことも多いので、
事前に自分のスコープのチューブ径が1インチ(2.54cm)なのか、3cmなのかを確認してからリングを選びましょう。
間違えると、せっかく買ったのに全く使えなくて、悲しい思いをすることになります。(実話)
2.レール幅は「10mm」か「20mm」
こちらも、間違えると全く使えなくて悲しくなるポイント。
スコープの取り付けを想定している銃は、全て「レイル」や「レール」「マウントベース」と呼ばれる『マウントリング取り付け用の機構』が備わっています。
このレールがあるから、マウントリングで挟んで固定できるワケですが、
じつはこのレールの幅には「10mm」と「20mm」の規格があるんですね。
下の画像を見てもらえれば分かりますが、
10mmと20mmでは「幅」だけでなく「形状」も違うため、互換性はなく、お互いに取り付けできません。
そして、電動ガンなどの “おもちゃ” は軍用銃が元になっているため「20mm」が多い一方、
“実銃” は「10mm」ということが多いです。
(実銃でも「ライフル銃」なんかは20mmが多いと聞きましたが・・どうなのでしょう?)
しかし、マウントリングを購入できるAmazonなんかの通販サイトでは、
「売れればなんでもいい」「書いとけば売れるから」という理由で、おもちゃ用の20mmサイズに『実銃対応』と書いてあるものも見かけます。
ですので、リングを買う前は商品の詳細をよーく確認し、ちゃんと銃のレールサイズに合っているものを買うようにしてください。
「サバゲーで使ってたリングをそのまま使おう」というのは良いアイデアだと思いますが、
そう上手くはいきませんでした。
ちなみに・・
一応、10mmレールを20mmレールに変更する「レイルアダプター」なるパーツもありますが、
マウントリング以上に高価(3,000円ほど)です。
なので、やっぱり最初から銃に合ったマウントリングを購入するのが賢いですね。
3.マウントリングの形状 は「1点止め」より「2点止め」
次は、マウントリングの「形状」について。
「形状」と言っても、
“リング” という名前なだけあって、その形は全て「輪っか」です。
なので、見るべきポイントはそこではなく、
『?マウントリングと銃のレールを固定する部分』と『?リングの下と上を止める部分』の2箇所。
ここが、「1点止め」になっているか、「2点止め」になっているかを確認しましょう。
猟場では、銃を枝にぶつけたり、植物のツルに引っ掛けたりすることもあります。
狩猟に使うなら、衝撃に強くてズレにくい「2点止め」になっているものを選ぶと良いですよ。
ちなみに、僕が1猟期目にレインストームに使っていたのは以下のマウントリングです。
『リングの固定部が2点でも、レールの固定部は1点止め』または『レールは2だけどリングが1』というリングもありますが、
これは両方が2点止めになっているので固定力は十分だと思いました。
しかも、盗難防止の「特殊星型ネジ」が標準装備。
価格の割に良い商品でした。
また、特殊な形状として『前後のリングが一体になってるワンピース型のリング』もありますが、
これは基本的にスコープの固定力は高いものの「レールの固定部が1点止めで脆い」モデルがあったり、リングの前後位置を変えられないにも関わらず「手持ちのスコープのチューブの長さと合わない」ということがありますので、購入する時は注意が必要です。
4.リングの高さは「スコープの対物レンズ “外径” の半分+3-5mm」が基準
そして、僕がレインストームのマウントリングを選ぶのに、一番悩んだのがこれ。
マウントリングの高さです。
リングの高さが低いと『スコープと銃が近くなり狙いと弾道のズレが少なくなる』というメリットがあります。
しかし低過ぎると、銃身とスコープの対物レンズが接触してしまい、取り付け自体ができなくなります。
そのため、マウントリングを選ぶ時は
『スコープの対物レンズ「外径」の半分+3〜5mm』を基準として、選んでみてください。
(通常、レールの位置は銃身よりも高い位置にあるので、対物レンズ外径の半分以上の高さがあれば取り付けが可能です)
(内径ではなく、「外径」であることに注意)
マウントリングの「高さ」の測り方は・・?
例えば、僕が新しく購入したスコープであれば、
対物レンズの外径が「6cm」なので、その合計の半分『3cm』よりも3−5mm高いリングであれば取り付けが可能です。
そして、付属してきたマウントリングは3.5cmでした。
取り付けた結果は、銃身とスコープの対物レンズの間に5mmほど余裕がある感じですね。
しかし、
高倍率のスコープを使用する方は、もう少しだけ調整が必要かもしれません。
基準を元に、構えた時の目の位置から最終的な高さを決める
基準はあくまで「基準」。
「対物レンズの外径の半分+3〜5mm」の高さのマウントリングを選んでもらえれば、取り付け的には問題ありませんが、
頰付けした時に、ちょうどいい位置で見えるかは別です。
上の基準を元に大まかなスコープの高さをイメージした後、
一度正しい姿勢で銃を構え、ストックにしっかりと頰付けして構えてみてください。
その状態で、
利き目(右利きなら右目、左利きなら左目)の目の前にマウントリング(接眼レンズ)の中心が来ていれば、それでOKです。
しかし、最大倍率が9倍程度のスコープであれば全く問題になりませんが、
倍率が16倍や24倍のスコープになってくると、対物レンズの外径も大きく(おおよそ5〜6cmに)なってきます。
すると、頰付けした位置によっては
「接眼レンズの位置と目の位置がズレてしまう」ということが起こってくるんですね。
そうなった場合は、マウントリングが高すぎますので、
?マウントリングを下げるか、それが出来なければ?チークパッドを巻いて頰付けの位置を高くすることになります。
ここでの変更の優先順位は、「リングの高さ>頰付位置」です。
リングを低いものに変えられるなら、大人しく変更しましょう。
その方が、使い勝手が良くなりますから。
『これ以上リングを低く出来ない』という場合のみ、
チークパッドを巻いて、頰付け位置を高くすると良いですよ。
おわりに
以上、マウントリングの選び方「4つのチェックポイント」について紹介しました。
サバゲーでは見た目のかっこよさなどもありますが、狩猟では実用重視で選ぶのがオススメです。
獲物が獲れないと何の意味もありませんからね。
初めて選ぶときは分からない事ばかりのスコープやリングですが、参考にしてみてください。