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東京→石川へ 4年住んで分かった田舎暮らしのメリット&デメリット

東京→石川へ 4年住んで分かった田舎暮らしのメリット&デメリット

イケダハヤトさんの『まだ東京で消耗してるの?』に影響を受けているのかどうかは知りませんが、

最近、東京や大阪などの都会から、田舎へ移住してくる人・移住したい人が増えているようです。

 

 

僕は12年前の大学進学をきっかけに東京へ行き、その後9年間東京と、その周辺で暮らしました。

その後、地元石川に戻って自然の中で生活を始め、今ちょうど5年目になるわけですが・・

 

今回は、実際に4年住んでみて分かった

田舎暮らしのメリット/デメリットについてお届けします。

 

全部、実際に住んでみて感じることですよ。

 

 

 

田舎暮らしの「メリット」「良いと感じる点」

 

まずは田舎暮らしのメリット(いい点)について。

 

?飯が美味い
全て自作の野菜

 

米、肉、野菜、魚。

 

何を食べても美味いです。

 

・・というか、東京の食材はなぜあんなに美味しくないのだろう。

 

こちら(能登)は港が近いということもあり『魚』が特に美味しいですね。

 

また、スーパーの野菜は普通ですが、「農協」や「農家の直売所」などで買える野菜は本当に美味いです。

田舎なら確実にどちらかがあるので、移住する場合は探してみて下さい。

 

?賃貸物件や土地代が安い

 

アパートやマンション、土地が格安で借りれます。

今、地元で唯一のマンションに住んでいるのですが、60平米の2LDKで家賃6万弱、駐車場代は無料です。

東京に居た頃は同じような部屋で13万弱+駐車場代2万だったので、半額以下ですね。

 

また、持ち主との直接の交渉が必要ですが、田舎には『空き屋』が沢山あるため、上手くいけば「庭付き一軒家」が月に1〜3万で借りれたりします。市役所が仲介を斡旋してる地域もありますので、気になる方は問い合わせてみてください。

 

また、貸し出してない物件でも、不動産会社さんにお願いすると調べて交渉してきてくれます。

「空き家があるけど、賃貸情報に載ってない」という場合は、不動産会社に相談するのが一番ですよ。

 

?畑を格安〜無料で借りて農業が出来る

 

実際に野菜を作っていて感じるのですが、「鍬で耕したり」「除草したり」「水やりをしたり」と、畑仕事ってかなりの重労働です。

 

そのため、高齢になると畑の管理が十分に出来なくなるのでしょう。

田舎には『放置された畑』が沢山あります。

 

放置された畑は、雑草が生い茂り、害獣・害鳥の住処となるため、周りの畑の方にとっては迷惑な存在となります。

そのため、「出来れば誰かに管理して欲しい」「無料でも良いから使って欲しい」と思っている方がそこそこいます。

 

そういう荒れた畑を見つけたら、その持ち主に連絡してみて下さい。

『ほぼ無料』で貸してもらうことができますよ。

畑があればこういうものも・・

持ち主は、?市役所で調べるか、?周りの農家の人に聞くのがオススメです。

 

?人が少なく、密な関係を築くことができる

 

都会に比べ、田舎は人が少ないです。ですがその分、人との付き合いは濃くなります。

例えば、「作った野菜を分けあったり」「マンションで同じ階の人とBBQしたり」「料理を分けあったり」「親戚同士で子供の面倒を見合ったり」ということが普通にあります。

『家族ぐるみの付き合いをしたい』と思っている人には、良いことだと思います。

 

?自然が多く、四季を楽しめる

 

これは田舎でも地域によって変わりますが、人工2万人くらいの街であれば、徒歩でいける範囲に自然が沢山あります。

僕の地元は山と海が近いので、春・夏・秋・冬の四季を思いっきり楽しむことができます。

 

また、野生動物も多く、マンションから徒歩1分の雑木林にはノウサギが、近くの河川にはカルガモ・キジが住んでいたり。

夏にはホタルも居ますね。

川で獲れたモクズガニ。たくさん獲って食べました。

 

子ども達と散歩してて、見つけた時は教えるようにしています。

子供を自然の中で育てたいというのであれば、本当におすすめですね。

 

 

 

田舎暮らしの「デメリット」「悪いと感じる点」

 

次は、逆に田舎のデメリット(悪い点)について。

 

?歩かなくなる→意識して運動しないとカラダが衰える
汚いものを見せてゴメンナサイ・・少し前の僕です

 

僕は「歩くこと」が好きです。

東京に住んでいた頃は、目的の1,2駅前から歩くこともよくありましたし、彼女(妻)とのデートも基本歩いてばかりでした。

東京は常に何かしらの店や建物があるので、歩いているのが楽しかったんですね。

 

気づいたら10km歩いてたこともあります。

 

ですが、田舎は「景色が変わらない」「歩道が整備されてない」という理由で、歩く気になりません。

最初は東京に居た頃のクセで3km離れたスーパーにも徒歩で行ってましたが、夏場の熱さに負けて車に乗ったが最後、それからずーっと車移動です。

 

そのため、東京に居た頃に比べてカラダが衰えます

東京に居た頃は50回以上できた腹筋ローラーが、こちらに来て1年で1回も出来なくなっていました。

田舎は東京に比べて「デブ」が多いのですが、僕も例に漏れずそうなってました。

 

※今は『脂質代謝ダイエット』によって、体脂肪率一桁のこんな体になりました。

その頃から比べると、体重が68kg→55kg(−13kg)、体脂肪率が22〜23%→6%(−16%)なので、とんでもない変化ですね。

もちろんリバウンドもありませんので、興味のある方は『糖質代謝→脂質代謝生活に変えた結果、僕と友人2名の場合(感想付き)』も読んでみてください。

今だけ無料のモニターを募集してますので、試したい方は、ぜひ。

 

?夜が早い&暗い→夜の楽しみが少ない

 

田舎は、8時を過ぎれば『夜中』です。

宅配便と、まれに回覧板を届けにくる人が居る程度で、それ以外は来客も、出歩く人も “ほぼ” ありません。

 

そして、スーパーも21時には閉まります。

コンビニですら24時前に閉まってるところもあります。

 

「ちょっと酒でも買いに行こうかな・・」と外に出てみると、街灯が50mおきに光ってる程度で、本当に暗いです。

 

外へ出る気がなくなるので、東京に居た頃に比べて夜は「暇」だと感じます。

田舎の人がテレビにハマる理由が分かりますね。

 

?虫が多い

 

田舎は虫が多いです。

特に、初夏〜秋は酷いですね。

 

「畑の作物が食われる」

「家の中に蛾が入ってくる」

「家の周りでゴキブリが走り回ってる」

「夏は昼夜関係なく蚊が沢山」

「車の中に虫の死骸が落ちてる」

「秋は歩いてると蜘蛛の巣が顔にかかる」などなど。

 

特に山が近い地域では、虫が嫌いな人にとっては「生理的に無理」なレベルです。

(それで東京に引っ越した知人が居ます)

 

?店・・特に「デートする場所」や「遊べる場所」が少ない
こういうオシャレな店もありません・・

 

飲食店は、探せばそれなりに見つかります。

 

が、「遊んだり」「買い物をしたり」「デートしたり」が同時に出来る場所が皆無です。

思い浮かぶのは『イオンモール』しかありません。

 

?地域の付き合いがウザい

 

メリット?の裏返しなのですが、「子供会」や「秋祭り」などの地域イベントへの参加が “ほぼ” 必須です。

「そういうの大好き!」という人にとっては良いのですが、「そんなもん興味ないのに・・」という人にとっては、面倒以外の何物でもありません。

特に、子供が居ると面倒でも参加することになるので、子供が居る方は覚悟しておきましょう。

 

ホント、厄介ですよ・・orz

 

?村八分ってのがマジである

 

こちらはメリット?と?の裏返し。

これは地元の知人から聞いた話なのですが、“一軒家に住みながら近所付き合いを拒む家”は、まれに村八分に合うことがあります。

 

具体的には

「回覧板がまわってこない」

「地域の活動費が多めに徴収される」

「にも関わらず、ゴミ捨て場を使わせてもらえない」(出しても誰かに戻される)

「根も葉もない噂が流れる」

「育てた花や作物を荒らされる、畑の畝を壊される」など、

 

『それもう犯罪やん』ってことでも、本当にあるようです。

 

空き屋は安く入ることが出来ますが、近所の人との付き合いが必須となります。

そのため、それが「嫌だ」という人は、マンションやアパートを選ぶ方が良いかと。

 

ちなみに、多くの田舎は『不動産屋が一番の情報通』なので、

引っ越しを考えている地域があれば、近場の不動産屋に聞いてみるのが手っ取り早いですよ。

 

?車かバイク、最低自転車が必須

 

田舎は、「街と街が繋がっている」都会と違い、「田畑の中にポツポツと街がある」というイメージです。

ポケモンみたいな感じですね。

 

かといって、公的な交通手段が発達してる訳でもなく、電車やバスは1時間に1本ほど。

しかも、朝夕の通勤時間帯は多いですが、昼間になれば2,3時間に1本という路線もあったり。

 

正直、移動手段がなければ行きたいところに行けません。

そのため、車やバイクは1人1台が基本ですし、最低限「自転車」がないと色々辛いです。

 

職場が街中であれば、バスと電車で「通勤」はなんとかなりますが、「友達と遊ぶ」となると車は必須ですね。

 

?車の維持費がバカにならない

 

交通手段として車を所持する場合、その購入代金とは別で、年間『約70,000円〜300,000円』ほどの維持費用がかかります。

 

例えば、我が家で乗ってる車『スバルXV(排気量2000cc)』を例に出すと、年間維持費は以下のようになります。

・ガソリン代:12万円(月10,000円×12ヶ月)

・自動車税:4万円

・任意保険料:8万円

 

その他、『タイヤ代(雪国ならノーマルタイヤとスタッドレスの両方必要)』『車検にかかる費用』なども積立ててますので、

合計すると年間28万円ほど、車の維持にかかっていることになります。

 

これを12ヶ月で割ると、23,000円ほど。

つまり、家賃は6万弱ですが、実質的には8万円の家賃を払って住んでいるようなものです。

 

こうみると、あまり安く感じませんね。

 

?電波が悪い

 

これ、結構深刻な問題です。

田舎は仕事も選べないため、『ネットで稼ぐこと』に興味がある人が多いのですが・・

 

肝心のネットが十分に繋がらない

、、っていうね。

 

 

僕は現在、『田舎でも通信速度が良い』『2万円以上のキャッシュバックがある』という理由で

『So-netのWiMAX』を利用しているのですが、

 

それでも、地域によっては圏外になりますからね。

(これが一番マシで、ワイモバイルとか常に圏外でしたorz)

 

「有線でネットするなら良いんじゃない?」と思うかもしれませんが、

有線もなぜか遅いんです。。光なはずなのに。。

 

 

 

まとめると

 

『メリット:5つ』に対して、

『デメリット:9つ』という結果になりました。

 

 

 

正直、「子育て」や「農業の立ち上げ」など、

 

田舎じゃなければダメなんだ!

という明確な理由がなければ、

 

田舎に引っ越してくるのはオススメしません。

 

 

 

そうでなければ、

 

引っ越してきたばかりの時期は新鮮で良いでしょうが、

都会に慣れた人は、いつか「刺激が少ない」「つまらない」「なんか老けた気がする」という気分になり、

 

いずれ都会に戻りたくなります。

 

 

 

じつは、僕の妹がまさにそうで

今月東京に戻りますし。

 

 

 

なので、田舎暮らしに憧れる人に伝えたいのは、

 

田舎にくるなら一生暮らすつもりで来い

 

ってことです。

 

 

そんなつもりはなく、

『ちょっと疲れたから休みたい』というだけなら、

 

いきなり田舎に引っ越すのではなく、

まずは、『今の仕事の環境を変えてみる』などがオススメですよ。

 

 

以上、田舎暮らしのメリット・デメリットの紹介でした。

 

 

 

追記:メリットを1つ追加します

 

1つ忘れてました。

 

それは、

 

車の運転が上手くなる

こと。

 

 

田舎ではイヤでも乗らざるを得ないので、自然と車の運転が上手くなります。

 

東京じゃバイクしか乗ってませんでしたが、地元に来て2ヶ月ほどで車の運転も普通になりました。