こんにちは。トシです。
5月は毎週末、行事があります。
先週は子供達の運動会+社会体育大会があり、今週末は念願の100kmウォークに参加してきました。
なんとか無事に完歩できたので報告です。
ちなみにリザルトが出てますが、『出場者454名、完歩者290名、リタイヤ者164名、完歩率 63.9%』という、なかなかとんでもない大会でした。
正直、よく諦めずに完歩したものだと思います。
3年間、参加に憧れていたイベント
今回の『テレビ金沢チャレンジ100kmウォーク』、じつはここ3年間、ずーっと参加したくて出来てなかったイベントでした。
というのも、参加者が家の前を通る&自宅近くのコンビニがチェックポイントで、参加者が疲れを見せつつも楽しそうに歩いていたので、「いいなー!」と思っていましたが、大会当日に歩いてる参加者を見て思い出す×3回という感じで、毎年見逃してきたんです。
今年も忘れていたところ、たまたま近くのコンビニに広告が貼られてるのを発見。
年々参加費が上がり、今年は15,000円(元は10,000円)になっていたので少し迷っていたのですが、近所の友人に話したところ 『100km?でるでるー♪』という感じで軽いノリで参加を決めたため、「言い出しっぺが出ないわけには行かないだろう・・」と参加を決めました(笑)
全く練習せずに参加
僕は一応、週に1回ほど10kmほどを走ります。
ゆっくり走るだけなら疲れも残りませんし、自分の体は十分に動けると思っています。
なので、今回は練習しなくても大丈夫でしょと、まったく歩く練習をせずに参加しました。
体育大会で筋肉痛も残ってるけど、100kmと言えども10km×10本でしょ、と。
が、「歩く」と「走る」は、使う筋肉も違うようで。
あと、大会用に用意したインソールなどがマイナス方向に働いてしまうなど、色々と予期せぬことが起こり・・
はい、100km舐めてました。
最後は地獄を見たので、流れとともに紹介します。
全体コース
まず、全体のコースから。
ぶっちゃけマップだけ見てもよく分かりませんが、『七尾の “能登食祭市場” からスタートして、小松の “小松空港” まで行く』と聞けば、地元の人なら距離感が分かるはず。
スタート(七尾)〜中能登〜羽咋『第1チェックポイント』
大会スタート地点は、こんな感じ。
ゼッケン番号から推測するに、今回は430人くらいが参加したようです。
受付後して、ゼッケンとタオルをもらう。タオルはありがたいですが、荷物が増えるので完歩後に貰いたいですね。
リュックがパンパンの状態だったので、外側のネットに無理やりくくりつけました。
今回はこんな感じの装備で歩きました。
スタートは9時で、スタート直後から先頭と最後尾で500mくらいの差が。
スタート地点の信号が10秒ほどで変わるので、なかなか歩き出すことができませんでした。
その後、2kmと6.5kmのコンビニで休憩するも、5kmほどの距離を歩くのに2時間かかるという。
列が連なって歩きにくい&炎天下でペースが落ちるという状況にしても、少し遅すぎましたね。
しかも6.5kmのコンビニでは、サングラスを無くすという痛恨のミス。車用の良いやつだったのに。
暑くてボーッとしていて、レジに置き忘れてしまったことに気づいたのは5分後。外でカロリーメイトを食べた後に戻りましたが、すでにありませんでした。。レジの人に聞いてみても『知らない』とのこと。
まあ、無くしてしまったものは仕方ありません。
サングラスを探してる間に最後尾になってしまったので、諦めて予備のサングラスを着けて先に進みます。
その後、七尾を抜けて中能登、さらには羽咋へと向かいますが、その直線が長いのなんの。
羽咋に入った段階で写真を撮りましたが、ここから1つ目のチェックポイント『ファミリーマート千里浜インター店(27.9km地点)』まで、およそ15kmほど。
濡らしたタオルが30分でカラカラに乾く31度の炎天下の中、スタートからチェックポイントまで半分も歩いていないことに驚愕しました。
そこから3時間ほどかけて、暑さでヘロヘロになりながら、15:25:28に第1チェックポイントに到着。(チェックポイントで受付した時間です)
コンビニでは熱中症が原因なのか、レジ前で倒れてるお爺さんがいました。
ここが自宅の近くのチェックポイントで、毎年見かけていた光景はここでの様子だったんですが、、、まさか1つ目だったとは。
どおりで疲れている人は少なく、まだまだ元気な人が多いはずです。
正直、ここがゴールだったら「楽しかったね!」で終われたんですけれどね(笑)
本当のゴールはまだまだ先で、本当に大変なのはここからでした。
もし後半近くのチェックポイントの様子を知っていれば、僕は参加していなかったかもしれません。
羽咋〜宝達志水町〜かほく『第2チェックポイント』
子供達と妻と友人家族と別れ、第2チェックポイント『どんたく かほく店(44.1km)』に向かいます。
宝達志水町を抜けて、かほく市に入る頃にはもう夕方で、昼間の熱い日差しも緩やかになっていました。
その後、第2チェックポイントには19:15:46に到着。
参加した友人とは「もうフルマラソンの距離を歩いたんですね」「僕らすごいですね〜」という話をしつつ、バナナを大量に食べ、プロテインを飲み、乳酸が溜まって痛くなってきた足をしっかりとマッサージ&ストレッチしてから、次のチェックポイントに向かいました。
話は変わりますが、『どんたく』ってすごい会社ですね。
トイレに下の看板が貼られていたのですが、3つ目を見てください。
使用後に返品・返金できる企業って、スーパーだとここ以外知りません。
これだけの企業努力をしているためなのか、確かに以前どんたくで買ったキャンプの食材は美味しいものばかりでした。
かほく〜津幡『第3チェックポイント』
話を戻して、引き続き第3チェックポイント『株式会社オハラ(57.9km地点)』へ向かいます。
第2チェックポイントを出たのは20時ごろで、あたりはすっかり真っ暗。
ヘッドライトを使用しながら歩きましたが、ライトは高くても明るいものがオススメです。
1,500円くらいの電池1本のタイプだと、暗くて足元がよく見えませんから。
道中分かりにくい段差が多くあり、疲れてる足で気づかない段差につまずくと、思わぬ怪我をしてしまうことがありますから。
僕はライトを点けてましたが、小さな段差につまずき、足首を軽く捻挫したような感じになりました。
結果、つまずいた当初はなんともありませんでしたが、第3チェックポイントに到着したあたりから足首の前側が痛むように。
これが後々大きなペースダウンに繋がります。
第3チェックポイント『株式会社オハラ』への到着は、22:51:12。およそ1時間5kmのペースで進んでる計算です。
夜間は暑さもなくなり、人もまばらになっているため歩きやすく感じました。
が、足にはかなり疲れがたまり、一度しゃがむと立つのに「っっあ〜〜!」という声が出る感じです。
また、太ももの裏だけでなく、足裏もかなり痛くなってきました。幸いマメはできませんでしたが、足裏の筋肉が痛いのは、かなり辛いですね。
津幡〜金沢『第4チェックポイント』
第3チェックポイントでおにぎり2つを食べて少し休んだ後、再び歩き出します。
ここからは街中を歩くことになるため、金沢に入ったタイミングが分かりませんでしたが、ただただ歩きました。
写真を撮る余裕がありませんでしたが、途中でみた夜景が綺麗だったのを覚えています。
ペースはたぶん変わらず、1時間に5〜6kmくらい。
意外にも歩いている間は痛みをあまり感じなく、一度止まると思い出したように一気に痛みがくる感じです。
止まるとペースが劇落ちするため、できるだけ止まらずに歩きました。
第4チェックポイントは、僕がXVを買った『スバル自動車金沢西店(69.1km地点)』。
1:39:36に到着しました。
到着した際におおよその順位を聞いてみましたが、なんと120位くらいとのこと。
初参加&最初に最後尾にいたわりには、なかなか良い順位なんじゃないでしょうか。
でも、1位の人は21時半前に到着してたとか。チェックポイント開設前に着いて待っていたそうですが、4時間くらいの差ですね。
詳しく聞くと、去年も1位の人だったそうです。たぶん全国の大会に出て回ってるんでしょう。
金沢〜金沢『第5チェックポイント』
第4チェックポイントでは熱々の豚汁をいただき、塩飴も補給して次に向かって出発。
止まると体が冷えるため、熱い豚汁は本当に嬉しいですね。
第5チェックポイントは、同じ金沢市内の『セブンイレブン金沢福増町店(76.3km地点)』。
第4から第5にかけては8.2kmしかないため甘くみていましたが、この8kmが意外とクセものでした。
疲労が溜まりに溜まっていたせいか、足裏の痛みが酷くなり、だんだんと上でつまづいた足首周りも痛くなって来るように。
若干ペースも少しだけ落ちて第5チェックポイント到着は3:37:11。1時間あたり5kmを切ってきます。
距離をあえて短くしてるのも、みんな70kmを過ぎたあたりから疲れが出るからなのでしょうか。
じつは最初の段階では不要だと思ってたストックも、ここら辺ではとても有効で、ストックを使いつつ歩くと足の負担が減るのを実感できました。腕が疲れようと、足が楽になるのであればストックはガンガン使った方が良いですね。初めて参加する方は、最初邪魔でも持って行った方が良いです。
ちなみに、第5チェックポイントでは例年「唐揚げ」が提供されていたらしいのですが、この年は見当たりませんでした。
経費削減でしょうか。残念。
金沢〜野々市〜白山『第6チェックポイント』
第5チェックポイントまで来ると休んでも疲れは取れませんし、休み過ぎても歩き出しが億劫になるので、プロテイン飲んで、水分補給してすぐ出発。
途中で日の出を見ることができましたが、感動が半分、「やばい暑くなってくるから急がないと」という気持ちが半分という感じでした。
第6チェックポイントは急に距離が伸びて、90.2km地点にある『ファミリーマート白山美川インター店』。
先ほどの8.2kmに対して、13.9kmもあります。
僕ら二人は、各チェックポイントまでの道のりをRPGのボスに例えていましたが、ぶっちゃけここ90km地点がラスボス(最後のボス)の感覚です。
(1,2は小ボス、3,4が中ボス、5は地味だけど実は強かったボス的な感じ)
足は痛いし、途中で日が昇ってきて暑くなってくるしで、今までは5kmごとに小休憩(ストレッチや屈伸など)をやっていましたが、ここらへんからは2kmごとにやるように。
どのくらい疲れていたかというと、たった100mが500mほどに感じるくらい。
いつもなら一瞬で移動できる100mが、異常に遠く感じました。
そして、このタイミングで大会用に買ったインソールが足裏を刺激する・・。
脚への負担を減らすために買ったのに、逆に足裏を痛めることになるという。外すと足裏が一気に快適になったので、余計なことをしなければもっと調子が良かったのかもしれません・・。
なんというか、
正直、もう限界でした。
が、それでも足を引きずりながら90kmまで到着。途中で朝食をがっつり食べたため、到着時刻は7:41:53。
この時点で、フルマラソン2回分の距離を歩いたわけですね。
我ながら、本当によく歩いたと思ってました。
最後のチェックポイントになるせいか、みんなあまり休みません。
休んでも足の痛みは変わりませんし、最後はペースを落とすこと前提で早々と出発しました。
時間とともに日が高くなり、暑い中を歩くことになったらもっと嫌ですしね。
白山〜能美〜小松『ゴール』
どんなゲームにも、隠し要素というものはありますよね。
そして、それは大抵の場合、通常プレイで出会うものよりも難易度が高いもの。
この、第6チェックポイントからゴールまでの道のりは、まさにそれでした。
90kmからゴール(102.6km)までの12.6kmが、この大会における真のラスボスです。
最後のチェックポイントのコンビニすら利用せずに、ペースを1時間3kmほどに落とす気持ちでスタートしましたが、本当に地獄でした。
マメはできていませんが、かかとを着いた衝撃で足首に激痛が走ります。
足裏も、太ももも、ペースを落としたおかげで多少マシにはなりましたが、相変わらず痛いです。
腕と肩にも、擦れと疲れによる痛みが溜まってきました。
この日もよく晴れ、気温は32度を表示しています。
暑さでボーッとしてるのか、それとも眠くてボーッとしてるのか、もう分かりません。
つらい。休みたい。
でも、休むともっとつらい。休んでもゴールは近づかない。
でも、足が痛い、痛い、痛い。
眠い。
休むも地獄、歩くも地獄。
ゴールまでの区間を歩く人は、みんな同じくらいのペースです。
たまに元気な人が追い抜いていきますが、それ以外は全員、足を引きずって歩いていました。
僕も少しでもペースを上げると一気に限界が来ますし、止まっても歩き出しが地獄なので、歩幅を30cmくらいまで落としつつ、ほとんど休まずに歩き続けました。
ただ、意外とこの『止まらずにひたすら歩く』が良かったようで、ペースを落とす前提で歩幅を狭くしたのですが、その分足の回転が早くなり、結局歩く速度はそれほど下がりませんでした。
ゴールのホテルっぽい建物が400mくらい先に見えてきたところで、係員の人から『あれじゃないよ!ここからちょうど1km先にあるホテルね!』と言われて心が砕けそうになりましたが、気合と根性で残り1kmを歩ききり、二人並んでテープを切ってゴール!!
ゴール受付時刻は11:10:26。
順位は記載されていませんが、124位でした。
思った通り、歩く速度はそれほど落ちず、1時間4km弱で歩いてる感じです。
ボロボロの脚で、よく歩き切れたものだと思います。初参加にしては上出来!
初めての100kmを終えてみて
予想をはるかに超えるキツさだった、100kmウォーク。
終わった直後〜翌日くらいまでは、「2度と出るものか」と思っていました。
が、これを書いてる3日目の現在。
2日経って足の痛みもかなり軽くなり、「次はどうしようかな」「他の100kmはどうなんだろう」「練習したら早く歩けるようになるのかな」など、驚くことに次の大会に向けて前向きに考えている自分がいます。
僕はどちらかというとSだと思っていたのですが、もしかしてM寄りなんでしょうか・・。
まあ、狩猟で山を歩くトレーニングとしては、ランニングよりも効果的な気はします。
楽しかったといえば、楽しかったし。ゴールで入れるお風呂は最っ高に気持ちよかったし。(マジで)
とはいえ、道中本当に辛かったのも事実。
人生でこれほど足が痛くなったのは初めてですし、自分の脚で移動した距離を大幅に更新(36km→102.6km)しましたし。
間違いなく『生物としてのレベル』は上がりました。
それでも、100kmが余裕というにはまだまだ。
もし次出るとしたら、次はゴール開設前に到着できるくらいにはレベルアップしてから臨みたいところです。
とりあえず、30km程度ならピクニック気分で楽しめそうですし、近場の友人を集めてみんなで歩くという企画でも開いてみましょうか。
以上、初めて100kmウォークに参加した結果報告でした。