どーも、こんにちは。
トシです。
突然ですが、
あなたは「苦手なこと」や「嫌いなこと」ってありますか?
そして、
それを克服したいと思いますか?
もし『克服したい!』と思うのであれば、この記事を読んでみて下さい。
今回は、
嫌いを好きに、苦手を得意に変えていく視点の持ち方についてお届けします。
僕はかつて『人前で何かやること』が苦手でした
今でこそ、「セミナーを開催したり」「人前でプレゼンしたり」ということにも慣れましたが、
僕は小さい頃から『人前で何かすること』が大嫌いで、とっても苦手でした。
その理由としては「なんか恥ずかしかったから」というのもありますが、
それ以上に「自分の意見や行動に自信がなく」「意見を否定されること=自分を否定されることのように感じて、恐かったから」です。
そして、それ故に、
人と会話したり、意思疎通を図ることも苦手でした。
いわゆる、”コミュ障” と言われるような人間だったんですね。
家族以外には本音を出さず、
外では常に自分を抑え、
普段遊んでる友達にさえ、表面的な自分で接していました。
でも、
そんな人の顔をうかがって生きてる自分も嫌で。
『大学に入ったら変わってやる』と考えていました。
ただ、その過程で「どうしても乗り越えなければならない壁」とぶつかります。
『一発芸』です。
悪夢・・苦手が決定的になった瞬間
大学入学後、僕は自分を変える一歩として
サークルに所属してみました。
サークルなら色んな人が居るし、
誰かしらと話さなくてはなりません。
まずは、表面的な自分ではなく
「本音の自分、素の自分で人と接することから始めよう」と思ったんです。
所属したのはスキーサークルだったのですが、
?1つのことに真面目に取り組んでいて
?メンバーが明るそうなところ
という基準で選びました。
そして、その判断は間違っておらず、
冬はスキー命ですし、春〜秋はトレーニングと飲み+遊びに一生懸命な人達ばかりでした。
しかし、、
だんだんと人との距離感も掴め、
本音で話す事にも慣れてきた、ある日。
忘れたくても、忘れる事のできない日が訪れます。
それは秋の合宿での話。
先輩が、
『新入生は全員、みんなの前で一発芸な!』
と言うのです。
こういうのって、
『得意な人』と『苦手な人』でとんでもない差があります。
そして、
苦手な人ほど、先にやった方がいいんですね。
先に得意な人がやってしまうと、どうしても比べられてしまいますから。
僕は、リア充見習いになりつつあったとはいえ、元コミュ障。
当然、『こういうのは苦手な人』です。
もう完全にビビってしまい、
『どうしよう!?何やろう!?』と悩んでいるうちに、最後に近い方でやることになってしまいます。
結果、そこで何をやったか・・。
申し訳ないのですが、それは話せません。
墓場まで持っていくレベルの話です。
この経験によって、
僕の中では『人前で何かやること=苦手なこと』というのが決定的になりました。
もう、10年以上前の話なんですけれどね。
今でも鮮明に思い出せます。
まあ、そこに居た当事者は
これを読むと分かるんですけれどね。
とりあえず今話せるのは、
「人って本当に固まるんだよ」
ってことだけです。
克服のキッカケ
そんな『人前で何かをやること』がトラウマになってから、
1年と少し経った、ある日。
僕は、面白いことに気がつきます。
それは、2月の合宿での飲み会でのこと。
合宿の飲み会は、一次会が大広間で行われます。
1年の出し物や、結果の発表、顧問からの挨拶などがあるほか、
普段交流の少ないメンバー同士も会話できるように、という配慮のためです。
そして二次会に入ると、各々が好きなように行動します。
ゲームしてるグループもあれば、ひたすら飲ませ合ってるグループもあったり、単に話してるグループや、屋外に出かけてしまうグループ、スキー板の調整をする人、寝る人、寝てる人に悪戯する人、カップルで部屋に閉じこもる人達・・様々です。
僕はその二次会で
じつは、人前で何かすること自体は苦手じゃないのかもしれない
ということに気がつきました。
というのも、
その時は仲の良い10名ほどで話してるグループの中に居たのですが、
僕は自分から、
みんなの前で一発芸をやって笑いをとっていたんです。
あんなに『人前で何かやること』が苦手で、大嫌いだったはずなのに。
僕は笑いをとって、その場のノリを楽しんでいましたが、
その一方で冷静な自分もいて、
「あれ?なんでこんなことやってるんだ??」
と不思議に思っていました。
じつは、
ここに苦手克服・嫌い克服のヒントがあります。
僕が本当に苦手だったものとは?
そのときの自分が、あまりに違和感しかなかった僕は、
その後、一人で考えてみることにしました。
そして、その結果
僕は『人前で何かやること』自体が苦手なワケではない
という結論に至ります。
じつは、
僕が本当に苦手で、嫌いだったのは、
『 “改まって” 人前で何かをやること』
だったんですね。
むしろ、
改まってなければ
人前でふざけて、笑わせることが好き
だと気付きました。
いや、「気付いた」というより、
「思い出した」というのが正しいですね。
よくよく考えてみると、
昔から家族の中では一番の「おふざけキャラ」でしたし、小学校では人を驚かせることが好きで、先生に殴られるほどの問題児でした。
それが、中学・高校と大きくなるにつれて、
周囲の教育(?)の影響でコミュ障になり、大人しくなっていったんですね。
しかし、
僕の本質は『サプライズ&おふざけ』でした。
それを、このときの飲み会で思い出すことが出来たんです。
そしてこれが、
同じように「苦手」や「嫌い」を抱える人に、当てはまる可能性があります。
「条件付き」の苦手や嫌い
つまり、
今ある「苦手なもの」や「嫌いなもの」は、
それ自体が苦手や嫌いというのではなく、
“条件”が付くことによって、苦手・嫌いになっているのではないか?
ということです。
逆の言い方をすれば、
付ける”条件”によって、または特定の”条件”を外すことで、
むしろ得意なこと、好きなことに変えていける可能性もあるのではないか?
ということになります。
僕の場合、かつてはあれほど苦手だった『人前で何かやること』ですが、
今はむしろ好きだったりします。
そうなったのは、
『”改まって”人前で何かをやること』は苦手だけれど、
『サプライズ』や『相手の裏を突くようなネタをやること』は好きだ
という自分に気付いたことがキッカケです。
場の全員を凍りつかせる悪夢から、もう10年以上経ちました。
あの記憶は絶対に忘れることは無いでしょうが、
苦手なこと・嫌いなことは、今も少しずつ減っています。
思うに、
あの経験があったからこそ、今があるのでしょう。
日々、常に目の前のことに追われるような毎日を送っていると、
どうしても、「苦手なこと」や「嫌いなこと」からは、面倒くさくて目を背けがち。
「克服しよう!」と思っても、なかなか手が出せません。
ですが、意外と
苦手なこと・嫌いなことの本質は、”特定の条件”なのかもしれません。
少し視点を変えてみることで、
今抱えている苦手と嫌いを、得意と好きに変えられるかもしれませんよ。
どうにかしたい人は、試してみて下さい。