空気銃・スコープなど猟具について

Benjamin Trail NP XL 6.35mmのインプレ。鹿と猪の止め刺しについての感想をいただきました。

Benjamin Trail NP XL 6.35mmのインプレ。鹿と猪の止め刺しについての感想をいただきました。

どーも、こんにちは。

トシです。

 

僕は空気銃の輸入のお手伝いをしている関係で、様々な銃の『実際に使ってみた感想』を聞かせてもらう機会が多々あります。

 

今回、大口径ガスピストン銃である『Benjamin Trail NP XL 6.35mm』の感想をいただきましたので、ここで紹介させていただきます。

 

 

コスパ最強

 

一言で表現するなら、こういう銃なのだと感じました。

 

その方は、主に罠猟(くくり罠+箱罠)の止め刺しに使われているとのことで、ターゲットは鹿

まずは、実際に止め刺しで使用した結果について箇条書きでまとめてみます。

 

 

鹿と猪の止め刺しに使用した結果

 

鹿×2頭と猪×5頭における止め刺しです。

弾はキングヘビー6.35ミリ。いずれもターゲットとの距離は5〜10mほど。

 

70キロ級の雄鹿

頭部をいろんな角度から撃ちましたが全然倒れません。

散弾銃で止め刺ししました。

 

40キロ級の雄鹿

5発でやっと倒れました。絶命はしていません。

 

15キロ級の猪×3

いずれも額に一発で仕留める事が出来ました。目と目を結んだ線より3センチくらい上を狙いました。

(弾丸が脳内に達したのでしょうか、すぐ倒れて痙攣を始めました)

 

25キロ級の猪

2発で倒れました。完全に絶命しました。

 

60キロ級のメス猪

頭部をいくら撃ってもびくともしません。なので、目を狙い、動きを鈍くしてから槍で仕留めました。

 

 

話を伺っている感じでは、猪なら50kgが止め刺し可否の限界というところでしょうか。

ただし鹿は頭骨が厚く硬いため、『子鹿であっても完全に絶命させることは至らないように思う』とのこと。

倒れたらすぐにナイフでの止め刺しが必要になる、と。

 

 

実際に使ってみて感じること

 

スラッグ弾で打つよりは肉の損傷が少なく、「ほほ肉」や「背ロース」をきれいに取る事が出来ます。

また、止め刺しに伴う出血もほとんど無く、箱罠の中は血で汚れませんでした。

罠がすぐセッティング出来てありがたいです。

 

ただし、大きな個体に関しては、やはり無力さを実感しました。

 

 

その他の感想

 

銃の特徴としてはフロントヘビーなので構えるにはかなりの力が必要です。長時間立って構えると腕が疲れるため、ひざ撃ちの構えが楽です。

ただしイノシシの額付近へ確実に打ち込むには立ち上がって、なるべく高い位置から打ち込むのが有効に思います。そのポイントから外れると、たとえ頭部でも効きません。

そのため、止め刺しに使うのであればある程度の筋力は必要です。

 

また、コッキングについてはやはり力が必要ですが、慣れれば苦になりません。

購入時から付いていたスコープはとても見やすく、違和感がありません。

 

優れていると感じるところ

・バツグンのコストパフォーマンス(スコープ付き、ウッドストック仕様)

・本物のライフルに似たデザインがかっこいい

・山奥でも弾丸さえあれば、何回でも使用出来る

・付属スコープが良くマッチしている

・簡単な使用方法は、初心者にはありがたい

・構造がシンプルで故障しにくそう

 

気になるところ

・重いので、高齢者や女性には “絶対に” 不向き

・フロントヘビーなので、長時間の構え動作はきつい

・銃の全長が長く、取り回しが気になる

・輸入品なので故障した場合、補充パーツが手に入るかどうか不安

 

 

 

以上、Benjamin Trail NP XL 6.35mmを実際に使われている方からのインプレでした。

 

当然ですが、この方の周りには同じ銃を持ってる人はいませんし、『ガスピストン銃』と言っても分からないそうです。笑

価格も誰にも言ってないそうですが、元の銃の価格が270ドル程度なので、個人で輸入するなら4〜5万円ほど。

 

現在、鳥猟を視野に入れた有効射程距離などを確認していますが、現時点でコスパ最強の一角だと思います。

 

購入を検討している方は、参考にしてみてください。

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