どーも、こんにちは。
トシです。
もう完全に不定期更新になったこのサイト。
けれど月に4万PVほどと、マニアックな内容が多いにもかかわらず、少なくないアクセスがあります。
ずっと放置してても、見てる方が面白くないでしょうし、また少しずつ更新してきますね。
久しぶりの投稿は、空気銃の弾(ペレット)について。
空気銃を所持してから5年が経ちますが、ようやく優先すべきことが分かってきたので簡単にまとめます。
.20口径(5.5mm)のモデルは弾の選択肢が多い
最近、空気銃では大口径のモデルが人気ですね。
.30口径(7.62mm)が発売されて間も無く1年が経ちますが、僕の周りでも.25口径(6.35mm)や.30口径を持ってる人が増えてきました。
僕が所持した時は、.25口径のモデルですら少数派だったんですが・・銃にも流行なんてあるのかと実感しております。
さて、そんな大口径の空気銃は弾の選択肢がほぼありません。
購入できるのは実質JSB社のDIABOLOシリーズだけなので、選択肢は1,2つというところでしょうか。
ところが、メジャーな.20口径(5.5mm)になると、とたんに選択肢が増えてきます。
国内だと、空気銃専門の銃砲店『豊和精機』さんのサイトが一番品揃えが良いかなと思うのですが、5.5mmだと8種類もの選択肢がありますね。
『依託してるのに、どうも半矢になりやすい』という人は、悩むところだと思います。
軽い弾は弾道が真っ直ぐになって使いやすい?
それとも遠くまでパワーが保持される重い弾?
果たして、自分の銃に合った弾はどれなのか。何を優先すべきなのか。
空気銃と弾には相性というものがありますが、僕が思うところを書いてみます。
まず、空気銃の弾(ペレット)を選ぶときに一番優先すべき項目は・・
間違いなく『精度』です。
弾道が真っ直ぐで速く着弾する軽い弾だろうが、
パワーのある重い弾だろうが、
弾のダメージを効率よく伝えるホローポイント弾だろうが、
急所に当たらなければ、致命傷にはなりませんから。
僕も「重い弾なら多少ズレて当たっても止められるでしょ」と、期待して重い弾(バラクーダ21グレイン)を使ってみましたが、結局、急所を外れると1マガジン撃ち込んでも止められませんでした。
なので、狙ったところに当てるのは射撃のウデを上げるしかありませんが、
その前に、まずは狙ったところに飛んでいく「弾」と、その弾と「一番相性の良い圧」を知る必要があります。
「弾」と「一番相性の良い圧」を知るには
・射撃場で銃がブレないように前後依託して
・空気圧MAXから半分くらいになるまで順番に撃ってみて
・1マガジンごとに的を変えて
・一番精度の出る(着弾がまとまる)空気圧と弾の組み合わせを見つける
という作業が必要です。
正直、面倒ですよね。
ポンプする腕も大変なことになりますし、周りからの目も少しだけ痛いです。
冬なのに半袖・汗だくで、体から湯気を立たせながらの作業になりますから。。
ですが、レギュレータの付いてる銃はともかく、レギュレータの付いてない銃は残圧で弾道が多少変化するので、半矢を減らしたいのであればこの作業が必須です。
(後付けでレギュレータを取り付けた銃や、一部の古い銃はレギュレータ付いてても弾道変化するため、そういう銃もこの作業が必要です)
事前に弾の候補を絞る
とはいえ、全種類の弾を買って試すなんて必要はありません。
一応、上記の豊和精機さんでは『お試し』という50発だけの商品も販売されてますが、それでも全部試してたら、合わなかった弾とお金がもったいないですし。
そこで、事前におおまかに候補を絞ってみましょう。
かなり大雑把な絞り方ですが、以下のように選んでみると良いです。
(1)「ハイパワーの銃(最大30ft/lbsを超えるもの)」と「1発あたり5気圧以上消費する銃」
→FXプレミアム(15.9グレイン)より重い弾
(2)FXサイクロンなど、少し前のモデルである「ノーマルパワーの銃(最大27〜30ft/lbs程度のもの)」
→FXプレミアムを基準として、その前後の重さの弾
(3)さらに古いモデルの銃で「パワーの低い銃(最大30ft/lbsを下回るもの)」
→FXプレミアム〜より軽い弾
ハイパワー銃に軽い弾は合わない
特に、(1)の銃に軽い弾は本当に合いません。
レギュレータが付いてて圧を120〜130に抑えて撃てるなら話は別ですが、大体は180気圧以上で最も精度が出るように調整されていたりするので、まず軽い弾ではオーバーパワーで着弾が乱れます。
僕の銃などは正にこれで、本来のレインストームであれば1発あたり2気圧ほどしか消費しないはずなのですが、初期メンテされてないせいか5気圧消費します。(メンテで変わるのか知りませんが・・もしかしたらそういうロットなのかもしれません)
そのため、FXプレミアムなどの軽い弾では全気圧において着弾がまとまりませんし、1マガジン撃った時のCtoC(弾痕と弾痕の最も遠い距離)は4.5〜5cmほどでした。
その後、少し重いJSBのジャンボヘビー(18グレイン)に変えることで多少まとまるようになりました。
弾速から計算したパワーは29.7ft/lbsでカタログ値に近いものでしたが、どこかでパワーロスが出てるのかもしれませんね。
ノーマルパワー銃に重い弾は、状況によってはアリ
逆に、(2)や(3)の銃で重い弾は、意外とアリです。
ノーマルパワーの銃で重い弾を使うと、飛距離に応じた弾のドロップ(落下)が大きくなりますし、遠距離が狙いにくくなるほか、距離が遠くなると着弾が乱れやすくなります。
ですが、近距離〜中距離であれば意外とブレずに飛びますし、『50m以内の獲物を撃つ』または『罠にかかった獣の止め刺しに使う』という用途には良いと思いますよ。
実際、僕もバラクーダ(21グレイン)を罠にかかった猪の止め刺しに使用しており、この記事を書いてる猟期中には85kgと90kgサイズの猪に対して5〜10mほどの距離で発砲、無事に数発で止め刺しできております。
50m先のカモやキジを狙うほどに相性は良くありませんが、近距離の猪の頭蓋を貫通するには十分な精度があります。
最新の空気銃は何を使っても当たると聞くけれど・・
いかんせん、高すぎて。
個人的には、新銃買うなら、まずスラッグ銃買いたいですね。
ただ、少し前の銃はコスパが良い変わりに弾との相性もあります。
FX社の銃ならFXプレミアム使っておけばOKみたいな感じですが、それ以外のメーカーだと本当に悩むところ。
中古で空気銃猟を始めてみたものの、撃っても中々当たらないという方は、まずは射撃場で弾と残圧の相性を調べてみることをお勧めします。
手間はかかりますが、きっと今よりも当たるようにはなると思いますよ。