どーも、こんにちは。
空気銃で狩猟をしているトシです。
昨日の記事を公開後、実射で同じような検証をした高杉さん(@tksg)からTwitterで興味深いコメントを貰いました。
その内容を要約すると
『あくまで好みの問題だけど、30m〜50mの範囲内でのみ猟をするのであれば軽い弾の方が使いやすい』という話でした。
「重い弾の方が使い勝手が良くなりそう」と思ってた僕には衝撃的な話です。
そこで、
『空気銃の弾は軽い方が良いのか?重い方が良いのか?』について、もう一度考えてみました。
重い弾が良いと考えた理由
僕が重い弾を選ぼうと思った理由は、
・風に流されにくい弾が欲しい
・半矢を減らすために威力のある弾が欲しい
この2点によるものです。
重ければ風に流されにくいだろうし、当たった時のパンチが強いので半矢で逃げられることも減るでしょう。
その分、ゼロインから先の飛距離は落ちるでしょうが、そこは足で稼げばOKと考えました。
んで・・実際に検証してみた結果が『ソフトを使ってオススメの弾を探してみよう!』です。
この検証の結果、僕は『H&Nバラクーダ マッチ5.5mm』か『H&Nバラクーダ パワー5.5mm』が良いかなと考えました。
これらの弾は、現在使っている『FXプレミアム5.5mm15.9gr』に比べて、50m〜先でのパワーが10〜14%ほど増え、風に流される量も50m先で1cm以上改善します。
かわりに弾道が少し “弓なり” になり、FXプレミアムよりも1cmほど弾道が膨らむようです。
正直、「そのくらいなら構わないかなー」 思っていたのですが、
昨日のコメントを受けて、逆に軽い弾についても検証をしてみるべきだと感じました。
軽い弾のメリット・デメリット
Twitterで意見を頂いたうえで考えた結果、軽い弾は次のようなメリット/デメリットがあると思われます。
メリット
・弾速が上がる
→つまり獲物までの着弾が速くなる(発砲から着弾までのタイムラグが少なくなる)ため、動いてる獲物にも多少当てやすい
→急所に当てやすくなる・・かも?
・軽いので弾道が真っ直ぐになる
→つまりゼロインまでの距離内であれば、距離に応じた着弾の計算が “ほぼ” 不要で、射線と獲物を交差させれば当たる
デメリット
・威力が低い
→急所以外に当たっても半矢になりやすい
→特に距離が伸びるほど顕著になる
・風に流されやすい
→距離が伸びると着弾がブレる
意外と、弾の重い・軽いで着弾性能の差はそれほどないようです。
どんな状況で使うか?何を優先するか?で選択する
結局は、その人の『狩猟のスタイル』によって選ぶ弾も変わりそうです。
上記のメリット/デメリットを踏まえた結果、次のような感じになるでしょうか。
『レーザー距離系を使い、獲物との距離を正確に測って撃つ』スタイルの人
→重い弾がオススメ
距離が正確に測れる道具があるなら、目測による距離の読み違いもありません。
弾道が膨らもうが着弾を距離に合わせて調整できるので、長距離でも安定して威力の高い重い弾を選べば良いかと思います。
『三脚を使った射撃、または伏射を多用する』スタイルの人
→重い弾がオススメ
三脚を使ったり、伏射で撃つというのは遠くにいる獲物を狙う時でしょう。
遠くにいる獲物を狙うなら、長距離でも安定して威力の高い重い弾が良さそうです。
『雨や雪の日でも猟に出る』スタイルの人
→重い弾がオススメ
重い弾の中には、雨や雪に強いモデル(EXACT JUMBOHEAVYなど)もあります。
雨の日でも出猟するというのであれば、重い弾がオススメでしょう。
『撃っても30m〜50mの距離まで、風がある日は出ない』スタイルの人
→軽い弾がオススメ
遠距離で狙うのはまれ、普段は中距離の獲物しか狙わない。
風の調整も面倒だから、風が強い日は出ない。
そういう人にとっては『軽い弾のメリット』だけしか影響しないため、軽い弾がオススメでしょう。
『着弾の計算は面倒、狙ってそのまま当たるのがいい』という人
→軽い弾がオススメ
理由は上のメリットで書いた通りです。
弾道が真っ直ぐになるので、着弾の計算が “ほぼ” いりません。
ハイパワーの銃を選ぶ方
→普通〜重い弾がオススメ
最近のプレチャージ銃などハイパワーの銃を選ぶのであれば、普通の重さ(16gr)〜重い弾が良いようです。
軽い弾ではパワーに負けて弾道が乱れるのだとか。
昔ながらのパワーが高くない銃を選ぶ方
→軽い〜普通の弾がオススメ
こちらは逆に重い弾を使うと弾の性能を発揮できないようです。
軽めの弾〜普通の重さの弾が良いのだとか。
使い勝手の良い弾とは?
なんだか、こうまとめてみると
普通の弾が一番使い勝手が良いんじゃ?
なんて思ったり。
でも、まだ1年目なので「色々試してみたい」という気持ちもあります。
「雨や雪の日は出るけど、風の日は弾が流されるのがイヤだから出ない」
「現状狙う距離のほとんどは50m以内だけど、レーザー距離系や自作の三脚もあるから遠距離も狙ってみたい」
「でも、毎回距離を測って撃つのも面倒、できるだけ弾道は真っ直ぐな方がいい」
なんて感じで、『猟のスタイル』もまだ決まってませんしね。
三脚やレーザー距離系を活かすなら『重い弾』が良いですし、
弾道の直進性を優先するなら『軽い弾』を選ぶことになるでしょう。
軽くて、さらに威力も求めるなら『ホローポイント弾』なんてのも候補に挙ってきます。
獲物の可食部が減りそうなので、猟の主目的が「食べる」である僕には合わないでしょうが、「獲る・駆除する」が目的の人には良さそうですね。
と、なかなか結論が出ませんが、
情報を整理してみることで、また少し候補が絞れてきました。
とりあえず、まずは『重い弾』を試してみることにします。
合わせて、来期の猟期前に『軽い弾』も確認してみることにしましょう。
ああ、、
以前、ベテラン猟師の方が言ってた
ついつい(銃が)増えちゃうんだよね〜
の意味が、ようやく分かった気がします。
日本では性能チェックも大変そうですね・・・
こちらでは気軽に自宅近辺で射撃練習やネズミ等を打てます。
エアガンもエアタンク(スクーバダイビング用)も規制される法律がないので
PCP Crosman Marauder Rifle Synthetic Stock .22 とNITRO Piston TR77NPS .177を使用しています。
余談ですが 前記の.25 では米国在住の友人がコヨーテ、野ブタなどを仕留めています。鹿もエアガン.30 以上で問題なさげです。
Palau 在住
>>Nobby Noboru Hiranoさん
こんにちは!
海外だと規制が少ないので色々試せて良いですよね〜
日本でもタンクはこっそり輸入して使ってる人もいたりしますが・・
>余談
僕の周りでもPCPの.25ならイノシシの止め刺しが、.30なら鹿の頭骨を貫通して止め刺し出来ると話題になってます:)
次買うなら.25のブレークバレルを想定してましたが、.30の単発PCPでも良いかもしれませんねぇ!