どーも、こんにちは。
空気銃で鳥猟をしているトシです。
僕は以前、『【空気銃】狩猟用スコープの倍率は何がいい?3倍〜9倍の見え方を紹介する』という記事にて、
「来期は60〜70mでも安定して狙えるようになりたい」「だからそのくらい狙えるスコープが欲しい」と書きました。
『欲しいもの』や『叶えたいこと』ってのは、言葉にすると実現しますよね。
願い通りに『HAWKEの6−24倍対応のスコープ』を手に入れることができました。
そこで今回は、鴨デコイ、レーザー距離計、自作のスタンドを活用して、
50m,60m,70m,100mにおけるスコープ倍率6倍,9倍,12倍,16倍,20倍,24倍の見え方を紹介してみます。
6月にしては寒い風が吹き、小雨が降る中、全部撮ってきました。
機材紹介
今回の撮影で使用した機材は、以下の通りです。
・スタンド
・スコープ固定用のレール
・レーザー距離計
・iPhone5S
『スタンド』は、狩猟にも使用している自作のトライポッド。
(前猟期はあまり使いませんでしたが・・)
カメラの三脚についてた「雲台」にアルミ角材をネジ止めする形で作っています。
カメラ用の雲台は別で購入したため、「カメラ」と「狩猟」で使い分けが可能。
その上の木材は、『スコープを固定するためのレール』です。
撮影目的で実銃を持ち出すわけには行きませんし、たとえ “おもちゃ” であってもエアガンを持っていくわけにも行きません。。
というか、そもそもエアガンのレールサイズが合わないし・・
なので、実家に転がってた木材+300円くらいのパーツで撮影用のレールを自作しました。
また、この記事は前から「ぜひ書きたい!」と思っていたため、
前回のように「後からカルガモの画像を貼り付ける」なんてことはせず、リアルサイズの『鴨とキジバトのデコイ』を用意しました。
スコープは弾道計算ソフト『ChairGun』で有名なHAWKEのバンデージ。
カタログには載ってないモデルなのですが、評価が高かったため購入しました。
フロントフォーカスが多少気になりますが、とても見やすいスコープです。
カメラはiPhone5S。
一眼レフも検討しましたが、ブレすぎて無理でした。
まずは裸眼で見た50m
今回も、まずは裸眼で見たときの50m先の獲物を確認。
天候は曇りで、冬の猟期中と同じくらいの明るさです。
裸眼で見ると全く分かりませんが、ちゃんと50m先に置いてあります。
しかし、野生動物のカモフラ率は高いですね。
事情を知らない人が50m先から見ても、たぶん気づかないんじゃないでしょうか。
実際、散歩してる人も5mくらいまで近寄って初めて『あっ!』みたいな顔してましたし。
さて、本題。
この50m先のマガモをスコープで見たらどう見えるのか?
6〜24倍の見え方を紹介していきます。
1.距離:50m、マガモ:横向き、6,8,10,12,14,16,18,20,24倍(メモリごと)
6倍
8倍
10倍
12倍
14倍
16倍
18倍
20倍
24倍
この日は強い風が吹いていたのもあり、画像は多少ブレ気味です。
また、カメラのピントが『カモ』ではなく、『手前のアブラナ』に合ってしまっており、余計にピンボケ気味となっています・・orz
帰って気づいたときの脱力感ときたら・・
ただ、覗いて気づいたこともあるのですが、
『伏射』や『依託射撃』を前提とするのであれば、スコープ倍率は16倍がいいですね!
さらに高倍率になるとブレが大きくなるため、頰付け位置がシビアになるのですが、
16倍はそういうこともなく、本当に見やすくて良かったです。
次の狩猟は、16倍固定にしようかな?
とりあえず、他のシチュエーションも確認してみましょう。
2.距離:50m、マガモ:縦向き、9,12,16,20,24倍
次は、距離は変えずに向きを変えてみました。
これ以降の倍率は、よくある『9,12,16,20,24倍』です。
9倍
12倍
16倍
20倍
24倍
前回は9倍でやってましたが、こう見ると遠いですね。
ただ、「急所ピンポイント」もギリギリ狙えそうな感じ。
12倍あると安心ですが、9倍でもなんとかなりそうです。
では次は、少し小さい『キジバト』で見てみましょう。
3.距離:50m、キジバト:若干横向き、9,12,16,20,24倍
9倍
12倍
16倍
20倍
24倍
この時期は “田んぼ” や “畑” でよく見かけるキジバトですが、冬の猟期中は姿が見えません。
(どこにいるんだろう・・)
なので前の猟期は狙うこともなかったのですが、、
こう見ると小さいですね。。
9倍で狙ってると目が疲れます(笑)
「落ち着いて狙いたい」という意味でも、12倍以上の倍率が欲しいのが正直なところ。
4.距離:60m、マガモ:横向き、9,12,16,20,24倍
あとは、獲物までの距離による見え方を見てみましょう。
最初と同じくマガモを使い、距離だけ変えてみました。
まずは60mから。
9倍
12倍
16倍
20倍
24倍
「急所を狙える」のは12倍からでしょうか。
9倍でも集中すれば狙えるのでしょうが、やっぱり1発撃つだけで疲れそう。。
5.距離:70m、マガモ:横向き、9,12,16,20,24倍
次は70mです。
9倍
12倍
16倍
20倍
24倍
さすがに70m離れると遠いですね。
これを9倍で獲ってる人もいますが、安定して狙うのはキツそうです。
6.距離:100m、マガモ:横向き、12,16,20,24倍
最後に、100m離れたところから狙った場合。
このくらい離れると、もう肉眼では見えません。
川の真ん中に浮いていれば気づくでしょうが、草などに隠れていると全く分かりませんね。
「9倍スコープで100mを狙う人はいないだろう」という勝手な理由により、12倍〜です。
12倍
16倍
20倍
24倍
んー、16倍ですら遠い・・。
ハイパワーなエアライフルならゼロイン100mも可能なのでしょうが、
僕のレインストームでは70mが限界です。
なので「100m離れたところから狙おう」なんてことは全く考えないのですが、
もしあなたが、『100mからも狙う』というのであれば、
最低16倍、できれば20〜24倍以上のスコープが必要そうですね。
おわりに
以上、50m,60m,70m,100mにおける、スコープ倍率6倍,9倍,12倍,16倍,20倍,24倍の見え方の紹介でした。
ハイパワーなエアライフルに合うスコープを検討している方は、参考にしてみてください。
しかし、、こうして実際に覗いてみると、色々分かりますね〜。
前回の記事を書いたときは「9倍は物足りないこともあるけれど必要十分」と考えていましたが、
こうやって覗いてみると「快適に猟をしたいのであれば、最低12倍はあった方が良さそう」だと感じました。
ぶっちゃけ、9倍だと見えにくいことも多かったですし(獲物がドットで隠れたり)、
ハイパワーのプレチャージを所持する人であれば、12倍以上、できれば16倍以上で考えたほうが、あとで買い換えなくて済むと思いますよ。
こんにちは
これは解りやすいですね〜
これなら明るくてレティクルもくっきり見える!
イルミネーション点灯しなくても問題なさそう。
素人考えで高倍率神話的なとこがあったのですが、手ぶれの影響が大きくなるとは盲点でした。
あとデコイって、かなりリアルなんですね(^_^)
>>ぐんさん
「これから始める」という人が知りたい情報だと思ったので撮りました(・∀・)
実際、分かりやすい画像や動画ってないですよね〜
手ブレは、「伏射+依託」なら24倍でも大丈夫ですが、集中力は必要ですね。
また、高倍率になると暗くなるため、対物レンズ直径が大きめ(50mm以上)のスコープがオススメです。
対物レンズ径が40mm以下なら、12倍くらいが限界かと。
40mmで16倍になると暗くて見辛い気がします。
スコープのチューブ径が太いものであれば明るくなりますが、、狩猟用ではなかなか見かけませんね〜
>デコイ
思った以上にリアルでした(笑)
これとカモ笛を合わせて使ってみたい感じですww