最近、中国からAmazonに直出品している販売者が増えて来て、割安感のなくなってきたAliexpress(アリエクスプレス)。
とはいえ、まだまだお得な価格で買える商品も多いですし、国内では手に入らない商品があるのは魅力です。
その一つが、携帯(スマートフォン)。
僕が今使ってるスマホも直輸入したHUAWEI (ファーウェイ)のP20 lite なのですが、スマートフォンをAliexpressで並行輸入するには、ちょっと注意が必要ですよ。
既存モデルが割安で、新しいモデルがイチ早く手に入る
国内のAmazonや格安simサービスなどでも、海外の安いスマートフォンが手に入るようになって、もうしばらく経ちます。
しかしHUAWEIなどの中国系スマートフォンなどは、やっぱり直接輸入した方が価格的にお得です。また、国内で販売されてない最新モデルも手に入れられるのが直輸入の魅力だったり。
例えば、HUAWEIのNova3というモデルがありますが、Amazonの日本正規代理店の販売価格は約50,000円ほど。
ところが、中国から直接輸入できるAliexpressだと、メモリが4GB→6GBに増量されたより上位のモデルが、約45,000円で購入できてしまいます。
容量を64GBに減らして価格を抑えるという選択もできますし、なかなか便利ですね。
また、Nova3の後継モデルのNova4というスマートフォンもあり、今年2019年に発売されているのですが、こちらはまだ日本では流通していません。
ところが、Aliexpressでは買えてしまいます。
しかも価格はNova3とあまり変わらないという。
これなら、『少し高くてもNova4を選ぶ』という人も少なくなさそうですよね。
が、スマートフォンの輸入に慣れてる人なら大丈夫なのですが、そうでない人はちょっと待った!
購入する前に、2つ確認をしましょう。
1つ目『スマホが対応している周波数帯』を確認
携帯の変更に伴って『キャリアから格安SIMに変える』という人も、『すでに格安SIMだから今のSIMをそのまま使う』という人も、まずはこれを確認しましょう。
購入予定のスマートフォンが対応している「電波の周波数帯」です。
ご存知の通り、携帯は電波を通してインターネットや電話ができるようになっています。
そして、日本にはdocomo、au、softbankの3大キャリアがあり、それぞれが総務省から割り当てを受けた周波数帯の電波を利用できる設備を備え、各社とも自社の電波に適応したスマートフォンを販売しています。
しかし、海外で製造されたスマートフォン、例えば僕のP20 liteなどは、もともと中国の電波の周波数帯に合わせて作られた商品。そのため、日本の電波の周波数帯に合わないことがあるんです。
これはHUAWEIだけに限らず、海外のスマートフォン全般に言える話。
『購入したは良いものの、いざSIMを挿してみたら使えない』なんてことが有り得ますので、購入前に絶対に確認しましょう。
周波数帯の確認方法
周波数帯は『Band◯』や『B◯』『バンド◯』(※◯には数字が入ります)という表現で書かれ、ほぼ全ての商品ページに記載があります。(記載がない商品は論外)
例えば、僕の買ったP20 lite のページには以下のような表記がありました。
TLやALというのは日本でいうキャリアの違いのようなもので、どちらもあまり変わりません。
それよりも重要なのが「B」の後ろに記載された数字。これが周波数の番号を意味します。
日本では、
docomo:B1/B3/B6/B19/B28
au:B1/B11/B18/B26/B28
softbank:B1/B3/B8/B11/B28
の電波が主にスマートフォンの通信に使用されており、これら以外の周波数帯の電波はスマートフォン用としてはほぼ流れておりません。
格安SIMを提供している会社も上記3社の通信設備を利用しているため、日本で電話の通信に利用できる電波は上の9種類のみ。
そのため、上のP20 lite は一見たくさんの電波を利用できて便利そうですが、実際に日本で利用できる周波数帯は『B1』『B3』『B8』の3つだけとなることがわかります。
B1は世界中で広く使われている周波数帯なので、海外製スマートフォンと言えども大手メーカー品であれば対応していることも多いでしょう。
しかし、他の周波数帯については分かりません。P20やNova3は『B1』『B3』『B8』については対応してますが、海外のスマートフォンを購入する場合は絶対に確認するようにしましょう。
2つ目『住んでる地域とSIMのキャリア』を確認
次に確認して欲しいのは、「あなたの住んでいる地域とSIMカードのキャリア」。
こちらも周波数帯の話になるのですが、じつは電波というのは番号によって特徴があり、携帯各社や多くのスマホが対応しているB1やB3という電波は、『波長が短くて強いけれども、遠くまでは届かない』という大都市圏や街中でのみ有効な電波だったりします。
田舎や山に行くと、電波が届かないんですね。
けれど、実際には田舎や人里離れた場所ほど、連絡手段としての携帯は必要です。
そこで日本のキャリア3社では、そういった不都合をカバーするために「プラチナバンド」と銘打ったB8、B18、B19、B26などの『強くはないけれど遠くまで届く周波数帯』を用意しているのです。
住んでいる地域とキャリアを確認して欲しいというのは、輸入予定のスマートフォンが日本の電波に対応していても、合わせて利用するSIMのキャリアの電波と対応しているかは分からない、また、もし地方や山間部であれば選べるキャリアが制限されてしまうという問題があるからです。
確認しないとこうなる
ちなみに、僕は昔からOCN oneをiPhoneで使っていましたが、OCNはdocomo系なので対応する周波数帯は『B1/B3/B19/B28』の4つ。
ところが、P20 liteが対応してる日本の周波数帯は『B1/B3/B8』となるため、実質利用できる電波は『B1』と『B3』の2つだけでした。
その結果、僕は猟師なので山に入るのですが、山は当然「圏外」。
さらに、山に近い民家が立ち並ぶ場所でも「圏外」、もしくは「緊急時の連絡のみ可能」で、まともに携帯を使えるのは周りに電波を遮るもののない場所か、街中だけとなりました。
正直、山に入るときに道に迷うこともあり、そういうときにマップが使えないのはかなり不便です。
確認しないで買った僕が悪いのですが、近々SIMをソフトバンク系に変えます。
僕がiPhoneからAndroid携帯へ変わったのは
今まで7年ほどiPhoneユーザーだった僕が、Android携帯に乗り換えたのが半年ほど前。
当時使っていたiPhoneのスクリーンが割れて、修理したものの、その2日後にタクシーに踏まれて再び壊れたのがきっかけです。
またiPhoneでも良かったのですが、どうせならと選んだのは冒頭で書いたHUAWEI (ファーウェイ)のP20 lite。
スマートフォンも消耗品ですし、もう安くて色々融通きくのが良いかと思ったんです。
そして、僕は輸入などもしてますので、「どうせなら携帯も直輸入で購入してしまおう」と考えたのですが、特に細かい部分など調べずに買ってしまいました。
それが失敗だったの気づいたのは、使い始めて2週間ほど経ってから。。
「アプリはサクサク動くし、画面は大きくて綺麗だし、カメラは色が微妙だけど綺麗には撮れるし、ネットはちょっと使いづらいけれどまあ良いか」と軽く流してましたが、じつはかなり致命的なミスでした。
ほんと、少しでも分からないことはちゃんと調べるべきですね。
そして、分からない・なんだか不安というのであれば、大人しく国内の正規品を買いましょう。
以上、AliexpressでSIMフリー携帯(スマホ)を買う時に注意することでした。
輸入を考えてる方は、よく調べてから購入しましょう。