どーも、トシです。
『狩猟免許を取って猟師になりたい』
『銃猟をしたい』
そう思っているものの、『マンションに住んでるから無理かな・・』と断念してる人はどのくらいいるのでしょうか。
僕は賃貸マンションに住みつつ、狩猟免許と空気銃の所持許可を取ったのですが、
今回は賃貸に住んでいる人が銃を所持する際に気になるであろうことについて、お届けします。
地域差もあるかもしれませんが、参考にしてみてください。
賃貸住みだと、銃猟を始める(続ける)のは難しいのか?
『銃を持つ時、警察の調査が入ると聞くけれど・・』
『大家や不動産屋にバレるのか?』
『バレたとしたら、大家や不動産屋の許可が必要なの?』
『もし、許可が下りなかったら、銃は持てないの?』
賃貸物件に住んでて、これから銃の所持を考える人が一番気になるのが、コレ↑じゃないでしょうか。
新しく銃猟免許を取得する人の9割以上が知っているであろう、漫画『山賊ダイアリー』。
その第5巻66話でも、マサムネ君が『賃貸だと大家がうるさくて・・』と、猟を続けるのが難しいという話が出ています。
果たして、それは本当なのか?
今回、所持許可を貰うにあたって、担当の警察の方に聞いてみました。
銃を持つことは、大家や不動産屋に知られるの?
まず、“現在賃貸物件に住んでいて、これから銃を所持しようとする人”の場合です。
結論から言うと、、
?警察が所持許可申請の際の調査として、大家や不動産屋に聞き込みにいかない限り
?または同じ物件に住む人から「◯◯さん銃持ってるんだけど!」と大家や不動産屋に連絡がいかない限り
あなたが銃を持つことは大家や不動産屋さんに伝わることは無いようです。
けれど、警察は不動産屋や大家さんにも調査に行くんじゃないの?
もしかすると地域によって差があるのかもしれませんが、、
あなたが大家さんや不動産屋さんと特別懇意にしているのでなければ、大家さんや不動産屋さんに聞き込みする可能性は低いです。
というのも、警察による身辺調査は?“普段のあなたをよく知る人”?に対して行われるため。
『あなたのことを詳しく知らない人に訪ねても、正確な情報は得られないし、あなたが大家さんや不動産屋さんと懇意にしていないのであれば、聞き込みしてもあまり意味がない』という考えです。
聞き込み先は “あなた” が決める
それに、補導歴や前科のある人ならともかく、ごく普通に生きてきた一般の人について、警察が知っている情報はそれほど多くありません。
住所や、職場、電話番号や家族構成くらいです。
そのため、この?“普段のあなたをよく知る人” というのは、警察が決めるわけではなく、あなたが自己申告して決めることになります。
(地域によっては、警察が聞き込みする人を勝手に決めることもあるようです)
この申告で、大家さんや不動産屋さんを候補に挙げなければ、そこへの聞き込みは行われません。
僕も、警察から『どなたに聞き込みしたら良いか教えてください』と言われたので、”実家” や “同じマンションで交流のある方”、”友人” や “実家周辺の方” などを挙げました。
顔も知らない大家さんや、不動産屋さんは『聞き込みしても正しい情報が得られないと思いますので・・対象外とします』とのことでした。
ですから、警察から大家さんや不動産屋さんへ、銃所持に関する情報が伝わることは基本的にありません。
聞き込みに入った人から伝わる可能性・・
ですが、1つ注意しなくてはならないのは、警察が聞き込みした人は “あなたが銃を持つこと” を知ってしまう、ということ。
以前は『銃を持っている情報を知られるのは良くない』という銃犯罪予防の観点から、身辺調査も銃所持のことは伏せて行われていました。
が、最近ではちゃんと伝えた上で身辺調査を行うようになっているようです。
なんでも、『◯◯さんが銃を所持しようとしています』と伝えた時の反応なども見ているのだとか。
近所との衝突を嫌う人なんかだと、ただ聞き込みしても無難な答えしか貰えないことも多いらしく、この方がより正確な情報が得られるようです。
銃を所持するには、この聞き込みで『問題無し』と判断されなくてはなりません。
しかし、普段の素行に問題がある人であれば、この聞き込みに入った人から大家や不動産屋に連絡が行く可能性はあります。
そうならないように、普段から品行方正に努めたいものですね。
既に持っていて、入居する場合は別。
以上が、“現在賃貸物件に住んでいて、これから銃を所持しようとする人”?の場合でした。
次は、”現在銃を所持していて、これから賃貸物件に引っ越す人” の場合。
この場合は、ちょっと事情が変わります。
賃貸物件に入居する際、貸主(大家や不動産屋)は借主に対して物件に関する重要な事項を告知する義務があります。
例えば、『人が亡くなっている』とか、『これから隣にマンションが建つ』とかですね。
これを「告知義務」というのですが、じつはこれと似たようなことが借主側にもあるんですね。
契約は借主と貸主、双方が対等で行うもの。
なので、もし、あなたが入居することで他の入居者や家主が損害を被る”可能性”のある場合、「常識の範囲内」で、それを伝えておく必要があります。(義務では無いそうですが・・)
例えば、
・音楽に関する仕事をしていて、夜間に音が出る可能性がある
・自営業で、自宅(賃貸物件)にて商品を納入&出庫する可能性がある
・夜勤で、夜中や早朝に出かけることが多い
・バイクや車を所持しており、賃貸物件の敷地内に駐車して使用する予定である
・猟師なので、銃を所持しており、猟に出かけることがある
・猟師なので火薬を所持しており、自宅で扱う可能性がある
などですね。
通常は、これらの情報を伝えた上で、貸主が『貸しても良い』と判断し、借主が『借りても良い』と判断しなければ契約は成立しません。
が、仮にこれらを伝えずに契約し、そして他の入居者とトラブルになった場合はどうなるか・・?
基本的に伝えなかった方(あなた)が悪くなることが多いようです。(地元の不動産屋の意見)
当然、『知ってたら契約しなかった、すぐに出て行ってくれ』ということもあり得ますし、場合によっては『他の入居者が不快(または不安)ということで出て行ってしまった』『その損失分を負担してくれ』という話になることも考えられるとか。(上記の不動産屋・談)
入居する前と、入居してからは違う
正直、「入居してから銃を持った場合でも同じじゃないの?」と思ったのですが、『入居時には確定していなかったのであれば大丈夫』とのことでした。
が、入居時に確定していた重要な情報(銃を持っている、など)を伝えていないと、トラブルになった際に、確実に心証が悪くなるようです。
そのため、既に銃を所持している人の場合は、少なくとも不動産屋には、ちゃんと伝えるようにしましょう。
『銃』と聞くと最初は怖がられますが、「銃所持には警察や公安による厳しい審査があり、その審査に通っている」「普段は専用のロッカーに入っており、盗難や犯罪に使用される可能性はほぼ無い」と説明すれば、理解してくれる人も多いですよ。
こちらも参考に
ガンロッカーの固定方法などについて書いてあります