どーも、こんにちは。
トシです。
もう2016年度の猟期も半分を過ぎ、残すところ1ヶ月と数日となりました。
今では、銃へのエアー充填やその他猟具の確認・メンテなど、出猟の準備にもすっかり慣れました。
ですが、猟期が始まったばかりの頃には色々手間取った覚えがあります。
特に「これでいいんだっけ?」と心配だったのは、出猟するとき法律的に必要なモノについて。
『銃は違反すると一発アウト』ですしね。
というわけで今回は、来期以降に猟を始める方に向けて空気銃猟に出る時に「法律的に」必要な持ち物をまとめました。
『これから始めるよ!』って方は、事前に読んでおいて下さい。
銃猟に出る時、絶対に必要なもの
それは、次の4つ(または5つ)です。
◯銃カバー
公道や、一般の人が多く利用する場所では銃をむき出し(裸銃)にしてはいけません。
「車の助手席から見えてる」のも、「トランクを開けたら見える」のもアウトです。
だから、銃を運搬・携帯する際はガンケースなどに入れることになりますが、一般の人から見て銃と分からないものであればOKです。
包んだ結果、銃の形が明確に分からなければ大丈夫なので、古いスウェットのズボンで代用してる人もいます。
◯狩猟者登録証(県別)
狩猟者登録をすることで県から発行される証書。狩猟免状ではないですよ。
顔写真の入った2つ折りになるので、銃所持許可証と一緒に防水シートの中にでも入れて持ち歩きましょう。
◯銃所持許可証
公安から発行される、銃を所持してもよいという許可証です。
「狩猟」だけでなく、「射撃」「有害鳥獣捕獲」のときも所持が必要です。
内側は紙なので防水シートなどに入れておくと良いですよ。
◯狩猟者の記章(県別)
狩猟者登録をすることで県から発行されるバッジです。
登録した年度の狩猟許可を意味しますので、よく見える場所に着けましょう。
◯メガネやコンタクト(一部の人のみ)
狩猟免許の試験をコンタクトや眼鏡を使用した矯正視力で通った人の場合、携帯が必須です。
狩猟免状の備考欄に “眼鏡などを使用する旨” が記載されているはずですので、事前に確認しておきましょう。
猟をするんだから銃や弾もそうなのですが、最悪この2つは忘れても大丈夫。
取りに戻れば問題ありませんから。
でも、上の5つは忘れるとマズイです。
もし警官や一般の方に発見・通報されたり、提示を求められた時に出せなかったりすると、
銃の所持許可は即取り消しですし、当然、猟師生活も強制終了です。
そうならないように、
出猟前には確実に所持・携帯を確認して、猟場から帰宅する時も置き忘れの無いように注意しましょう。
トラブルを避けるために持っていった方が良いもの
また、猟をする上で法的には無くても良いけれど、場合によっては『無かったことで猟師生活が終ってしまう可能性のある物』があります。
それは、以下の2つです。
◯袋やブルーシートなど獲物を隠すもの
どの法律に引っかかるのか忘れましたが(たぶん「鳥獣法」のはず)、『猟師は獲った獲物を一般の人の目につくような状態にし、一般の人に不安や不快感を与えてはならない』という決まりがあります。
そのため、仕留めた獲物は外から見えないように隠して運搬・解体する必要があり、これを怠った結果として一般の人から『◯◯川で仕留めた鳥を持ち歩いてる猟師がいて不快なんだけど』などと通報された場合、僕ら猟師は言い訳ができません。
獲物が見えなければOKなので、猟に出るときは必ず不透明なポリ袋(またはブルーシート)を持っていくようにしましょう。
◯スコップ
鳥撃ち程度なら不要ですが、イノシシや鹿などの大物猟にて、猟場で内臓を処理する場合に必要になります。
内臓を埋める穴を掘るのに使うんですね。
ちなみに、『山道から少し外れた場所で解体していたところ、一般人(林業の方)に発見されて通報→警察「もっと奥で解体していれば問題なかったでしょ、今回はアウト」→猟師生活終わり』なんて話も見かけました。
空気銃猟だとあまり関係ない話ですが、大物を解体することになった時は、その場所にも気をつけて下さいね。
以上、空気銃猟に出る時に「法律的に」必要な持ち物の紹介でした。
これから猟を始めるという方は、ぜひ覚えておいて下さい。