
どーも、こんにちは。
昨年末より物販事業を始めているトシです。
今回は、その関係で利用しているアリエクスプレス(aliexpress)で返金対応してもらう方法について紹介します。
『相手は中国の人なので諦めましょう』とか『アリエクスプレスは購入者よりも販売者を守る仕組みだから返金は無理』なんて意見がありましたが、そんなことはありませんよ。
ちゃんと返金してもらえますので、参考にしてみて下さい。
泣き寝入りする前に、足掻いてみましょう。
届いた商品が壊れてた
アリエクスプレスは、中国でいうAmazonのようなサイト『アリババ』が運営する海外(主に英語圏)向けのサイトです。
そのため、商品は全て中国から発送ということになります。
「中国製品=粗悪品」という印象を持ってる方も多いかと思いますが、やはりその認識は正しいですね。
今のところ、完全に美品が届くのは5割くらい。残りの半分は「何かしらの欠品があったり」「故障していたり」「汚れていたり」という状況です。
まあ、今までは「仕方ないか」と損失扱いにしていたのですが、
先日そうも言ってられない状況になりました。
なんと、到着した商品の『全部』が故障していたんです。
パッケージもボロボロだし、
開けて呆然としましたよ。ホント。
購入した個数も少なくありませんし、
金額も安いものでは無かったので、さすがに返金の対応をしてもらうことにしました。
アリエクスプレスでの返金を成功させるポイント
結局、この件は全額返金ということになったのですが、
正直ちょっと大変でした。
というのも、全部のセラーがそうでは無いのですが、今回に関しては
『日本人は英語ができないから滅多に抗議してこない』『連絡が来ても放置か、難しいこと言って拒否すれば泣き寝入りしてくれる』と考えているセラーが相手だったからです。
送られてくるメッセージは一見丁寧ですし、謝罪の文も書かれてます。
『ご希望に添える内容で対応します』との一文も入っていました。
でも、僕「じゃあ全部ぶっ壊れてたから返金してよ」と送っても、相手『5ドルしか返せません』とのこと。
僕「それ全然希望に沿ってないよね?全部で500ドル以上なんだけど」という連絡には、相手『申し訳ない、ご希望に添える内容で対応します』と前と同じメッセージを繰り返すだけ。
謝罪はあるものの、そのやり取りからは誠意も謝罪の気持ちも感じられません。
(そういうの、なんか分かりますよね?)
結局、同じやり取りの繰り返しで先に進まないので、
アリエクスプレスを巻き込むことにしました。
これが、返金を確実に受けるために重要なポイントです。
アリエクスプレスの仕組みは、販売者にとっては優しくない
どこで見たのかは忘れましたが、
『アリエクスプレスは購入者よりも販売者を守る仕組み』という意見がありました。
でも、じつはそれ逆なんですよね。
アリエクスプレスは販売者にとって優しくない仕組みなんです。
具体的には、以下のようになってます。
?購入者が注文・支払
?アリエクスプレスが一時預かり
?販売者が発送
?購入者が受け取り確認(Confirm Goods Received)
?アリエクスプレスが預かっていた代金を販売者に支払い
Amazonだと売れて商品の発送が完了したら入金されますが、
アリエクスプレスは購入者が受け取りをしないと入金されないんです。
一応、販売者を守るために『長期間受け取り確認がなく、購入者から連絡もない場合は無事に届いたものとする』という仕組みもありますが、その期間は2〜3ヵ月ほど。
場合によってはもっと長くなることもあります。
アリババは世界的にも成長の著しい企業ですし、アリエクスプレスも同様です。
より多くの利用者を抱えるために、購入者の保護には力を入れているのでしょうね。
というわけで、
何か困ったことがあればアリエクスプレスは助けてくれます。
返金・交換などの要求にも対応してくれますので、
セラーとの交渉が決裂したらアリエクスプレスを巻き込むようにしましょう。
『アリエクスプレスを巻き込んで』返金対応してもらうには?
では、具体的な『アリエクスプレスを巻き込んで』返金対応してもらう流れを説明します。
以下の手順で進めて下さい。
1.まずはセラー(販売者)に英語で問い合わせ
まずはセラーに連絡します。「状況」と「こちらの要求」を伝えましょう。
セラーによっては快く対応してくれるところもあります。
2.「My order」から「Open Dispute」して、返金・返品の対応を始める
セラーが対応してくれようが、対応してくれなかろうが、返金・返品などの対応を受けるために取引を『Dispute(係争)』状態にする必要があります。
なので、返金・返品を望む案件は全て「Open Dispute」しておきましょう。
3.返金してほしい金額と理由を記載、そして証拠(Evidence)となる画像や動画をアップロードする
取引がDispute(係争)状態になったら、専用の画面から「返金してほしい金額」と「その理由」を入力することができます。
伝える言語は『英語』で、日本語は×です。Google翻訳を片言の英文でも構わないので、ちゃんと書くようにしましょう。
もし返金対応を望むのであれば、事前にメッセージから返金額についてやり取りをしておいた方が話が早いです。
セラーも同じ人間なので、いきなり案件が係争状態にされて「◯◯ドル返せ」では態度が硬くなってしまいますから。
それから画面の下の方に返金・返品要求の証拠(Evidence)となる「画像」や「動画」をアップロードできます。
他のサイト(例えばyoutubeなど)にアップロードしたものは証拠として扱わないようなので、こちらから直接アップロードしてください。
スマホで撮った写真や動画でもOKです。
※これがかなり重要です。手間はかかりますが、必ずやりましょう。
4.セラーの提案(Proposal)に対応する
こちらの要求を出してしばらく待つと、セラーからの提案(Proposal)がきます。
(もし一定期間内に連絡がこなければ、こちらの要望が全て通ってしまうので)
話の分かるセラーなら、こちらの要望通りの金額を提示してくれます。
が、そんなセラーは “ほぼ” いません。
たいていは「拒否する」または「1〜5ドル程度を返金」「送料そっち持ちなら返品OK」と言ってきます。
セラーの提案に納得できるなら「Accept」を。お互いに合意したと見做され、取引は閉じられます。
納得できない場合は「Reject」を押しましょう。
5.そのままセラーと適当に交渉しつつ、1週間ほど待つ
「Reject」を押した後は1週間ほど待ちましょう。
取引がDispute状態になって1週間ほど経つと、アリエクスプレスが仲介に入ってくれます。
アリエクスプレスは証拠などを確認し、客観的第三者の立場として状況を判断、「こちらの返金要望を認める」か「より妥当な解決策を提案」してくれます。
ここで証拠が重要になってきますので、ちゃんと上げておきましょう。
セラーによっては『このまま待ってても良いこと無いよ?』『もう少しでこの案件は閉じられちゃうからね』なんて脅してくるところもありますが、大丈夫です。
Dispute状態の取引は「要求に対してセラーが一定期間反応しない」または「こちらがAcceptを押す」のどちらかでのみ閉じられるので、気にせず待ちましょう。
とはいえ、こちらから全くメッセージを送らないことで『解決する気がない』と判断されるのもイヤですし、2日に1回くらいはセラーにメッセージを送っておくのが良いかと思います。
6.アリエクスプレスの提案に対応する
こちらに非が無く、よほどおかしな要望を出していない限り、基本的にこちらの願いは全て通ります。
判断の結果はメール『タイトル:AliExpress Dispute Order』で届きますので内容を確認してみましょう。
上記のように “Judgement from AE” の値が『Valid』になっていれば、こちらの要望が認められたことになります。
あとは、セラーの提案(Proposal)の上にアリエクスプレスからの提案(Proposal)がありますので、それを「Accept」して取引は終了です。
一方、もし “Judgement from AE” の値が『Invalid』になっていた場合は、要望が認められなかったということです。
その場合は「より妥当な解決策を提案」してくれますので、?それを受け入れるか、?さらに証拠を提出して再審査をお願いすることになりますね。
僕の場合「全部壊れてたから全額返せ」「返品なしで」という要求でしたが、通りました。
いずれにしても証拠がとても重要なので、『受け取り時の様子』や『パッケージの状態』など、できるだけ写真に納めておいた方が良いでしょうね。
以上、アリエクスプレス(aliexpress)で返金対応してもらう方法の紹介でした。
中国製品にも安くて品質の良いものはあるんですけれどねー。
どうしても一定の割合で粗悪品に出会います。
安いし、こちらの要望にも気軽に応えてくれるので取引相手としては悪くないのですが・・。
うまく付き合っていきたいものですね。
というわけで、商品によっては証拠を用意するのが面倒でしょうが、困っている方は参考にしてみてください。