空気銃・スコープなど猟具について

【ガチ注意】プレチャージ銃のメンテナンス、クリーニングペレットの「安全な」使い方

【ガチ注意】プレチャージ銃のメンテナンス、クリーニングペレットの「安全な」使い方

どーも、こんにちは。

レインストームで猟をしているトシです。

 

猟期が終わったので、今日は銃のメンテについて。

クリーニングペレットの「危なくない」使い方についてお届けします。

 

『クリーニングペレットってどうなの?』って思ってる方は読んでみて下さい。

柔らかいものですが、正しい使い方をしないと最悪 “失明” しますよ。

 

 

※クリーニングペレットは『弾丸』ではなく『メンテナンス用品』に当たります。

そのため、射撃場や猟場以外であっても “合法的に” 使用することが出来ますが、場所によっては危機管理責任を問われますので、周囲の安全管理だけは十分に気をつけて下さい

→警察と銃砲店で意見が異なります。詳しくは後述。

 

 

 

やっぱりメンテは必要なので

 

今回、猟師になるにあたって輸入したレインストームですが、

11/15から使い始めて、12月の末ごろに「エアシリンダーから空気漏れ」を起こしました。

 

使用期間1ヶ月半ですね。

 

『プレチャージ銃は構造が複雑だから、壊れやすいしメンテが必須だよ』

とは聞いていましたが、それは本当なようです。

 

スプリング銃などに比べて内部の構造も複雑なので、使う前と使った後のメンテは絶対に必要なのでしょう。

3月にある銃砲検査(警察での検査)が終わったら、一度分解できるところまで分解して、グリスアップなどをしたいと思っています。

 

そして、銃身内については『クリーニングロッドを使うとライフリング(銃身内の螺旋構造の部分)が傷つく』なんて話を見ましたので、クリーニングペレットで軽く汚れをとる程度にしようかと。

 

というわけで先日、重い弾と合わせて「クリーニングペレット」を購入してみました。

購入元は豊和精機さん。以前『FXプレミアム』を購入した銃砲店です。

 

 

 

注意!クリーニングペレットもやっぱり『弾』だった

 

えー、先に結果を報告してしまうと、

僕はこのクリーニングペレットの使い方を間違えたばかりに

 

パーカーに穴をあけてしまいました。

 

 

「柔らかい弾だし大丈夫だろ」と思ったら・・
袖を貫通して・・
フードに穴をあけて、ペレットは行方不明に・・

 

 

マジで危険です。

初めて使う人は気をつけて下さい。

 

 

鉛ではなく、柔らかいフェルトのような素材ですが、

100気圧以上で撃ち出す以上、ペレット=弾丸です。

 

 

 

クリーニングペレットを「安全に」使うために必要なもの

 

これを読んでる人には同じ失敗をして欲しくないので、

先にクリーニングペレットを「安全に」使うために必要な道具を紹介しておきます。

以下を揃えてからクリーニングを始めて下さい。

・新聞紙:1〜2日分

・小型の段ボール:1つ

・いざという時の安土となる緩衝剤:ありったけ

・音を軽減する覆い(マンションなど室内で行う人は必須→猟場や室内では法律に違反する可能性がありますので、射撃場にて行ってください)

 

 

準備できたら、クリーニングに入ります。

 

 

 

クリーニングペレットの「正しい」使い方

 

1.残圧を確認する

まずは銃の残圧を確認しましょう。

僕の銃は少しずつ空気が漏れているので、125気圧くらいでした。

200気圧近い場合は威力も高くなるでしょうし、緩衝剤は多めに用意しましょう。

 

2.マガジンにクリーニングペレットを詰める

クリーニングペレットをマガジンに詰めていきます。

入れるにはコツが必要で、マガジンの穴をリロードされる位置(上の画像の位置)に持ってきてから詰めるとやりやすいです。

 

3.段ボール箱の中に丸めた新聞紙を詰め込み、箱の後ろに安土がわりの緩衝剤を

新聞紙がクッション&防音材になってくれます。出来ればもう少し大きい箱をオススメします。

また、ペレットが箱を貫通しないとも限らないので、箱の後には必ず緩衝剤を置きましょう。

僕は段ボールを10枚重ねておきました。

 

4.箱に覆いをかけて、銃口を箱の中へ入れる、そしてマガジンをセット

覆いがあると多少静かになります

撃ち出したペレットはそのままの形を保っていました。つまり、『柔らかいけれど頑丈』なワケです。

壁などに当たれば跳弾(ちょうだん)になるでしょうし、それが目に当たれば失明もあり得ます。ですから、銃口は必ず箱の中に入れて下さい。

 

また意外と大きな音がしますので、マンションなどで行う場合は防音対策に覆いをかけておきましょう。

→射撃場以外での使用は法律に違反する可能性があります。

服1枚をかけるだけでも、多少音が小さくなります。

 

5.セーフティーを解除し、発射

周りに気をつけて撃ちます。

 

柔らかい弾ですが貫通力は高いので、同じ位置で撃つと箱を貫通してしまいます。

2発目で穴が空きそうでした

1発撃つごとに箱を横に回転させ、クリーニングペレットが飛び出さないようにしましょう。

 

また、1発撃つだけで中の新聞紙はボロボロになるようなので、4回以上撃つ場合は途中で新聞紙を入れ替えた方が良さそうです。

2回でこんな感じ
4発撃った後、中の新聞紙はボロボロでした

 

 

 

クリーニングペレットを使ってみた結果

 

さて、全部で5発撃ってみた結果ですが、

以下のような感じになりました。

最初の1発目は見つからないので分かりませんが、汚れ的に多分左が2発目、右が5発目だと思われます。

 

正直、効果のほどは不明です。

次撃ってみないと分かりませんよね。

 

ただ、3発目〜5発目は汚れの量も大差ないので、1猟期に使った程度なら3発撃てば十分なのかも知れません。

 

 

以上、プレチャージ銃におけるクリーニングペレットの安全な使い方の紹介でした。

これから使う方は、マジで気をつけて下さい。

 

 

 

【追記:重要】

 

→石川県警に確認をとったところ、『自宅や猟場など、射撃場以外の場所での使用は法に触れる可能性がある』という回答がありました。

自宅使用が認められる県もあるのでしょうが、少なくとも石川県では限りなく黒に近いグレーなようです。

 

この記事では自宅内で使用しておりますが、今後はこのようなことは無いようにとの連絡を受けております。

 

 

【さらに追記】

 

たまたま銃砲店の方とお話をする機会があり、上の件について相談したところ、以下のような回答がありました。

・全国の銃砲店としてはクリーニングペレットは共通して『メンテナンス用品である』という認識であり、室内や猟場で使用しても大丈夫な「適法品」として製造&販売している

・そのため、自宅でのメンテナンスに使用するのは全く問題がない

・ただ、警察は銃について詳しくないため、法に照らし合わせた回答しかできない(警察から銃砲店への相談も頻繁にあるそう)

・そのため、警察に聞いたところで”グレー”が”黒”に変わることはあっても、”白”になることはない

・こういうグレーなものについての相談は、銃砲店から警察へ回答することが可能なので、まず銃砲店に相談してほしい

 

警察と銃砲店で意見が大きく異なるようですね。

 

というか、『警察には銃について知ってる人がほぼいない』『だから専門的な回答は銃砲店が行なっている』というのが、かなり驚きでした。

 

銃を銃砲店で購入しているとそういうのも分かるのでしょうが、個人輸入してる場合は銃砲店との繋がりもありませんし・・・『個人輸入するなら大人しくしとけ』という話ですかね。

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