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【精神的な幸せ】老後を豊かにするために 今から始める3つのこと

【精神的な幸せ】老後を豊かにするために 今から始める3つのこと

どーも、こんにちは。

軽い認知症にかかった祖父と、たまに畑で土いじりをしているトシです。

 

農業で筋骨隆々だった体は、すっかり小さくなってしまい、

たまに外で行方不明になって探したり、便を漏らして母と掃除したりすることもあります。

 

寡黙でコミュニケーションを取るのが下手なため、大変なことも多いですが

小さい頃にたくさん面倒を見てもらったせいか、今でも大好きですね。

 

 

さて、先日妻から、『祖父と同い年のおじいちゃんがスクールでテニスをしている』という話を聞きました。

上手くはないものの、とても楽しそうに活動しているようです。

 

 

その話を聞いて、昔どこかでまとめた

『老後を豊かに過ごすために、若いうちに備える3つのこと』を思い出しました。

 

良い機会だと思うので、今回ここにも書いてみることにします。

 

 

人は必ず歳を取り、いずれは老いるもの。

 

僕は学生に「勉強」や「進路指導」のアドバイスをする際、必ず

『どんなに嫌でも10年後は必ずくるし、そのとき君たちは大人になっている』

という話をします。

 

 

しかし、これは大人にも言えることで、

 

僕も、あなたも、

誰しもが必ず歳をとり、いずれは老後を迎えます。

 

 

その時、あなたは、

どんな生き方をしていたいでしょうか?

 

 

『経済的なこと』は専門家(FP:フィナンシャルプランナーなど)の方々が書いた記事がありますので、そちらを読んでもらうとして、

 

今回は『精神的なこと』についてお届けします。

 

 

『精神的に豊かな老後』を送りたい方は、読んでみてください。

 

 

 

精神的に豊かな老後を送るには?

 

これは「祖父」と、鬱で仕事を早期退職した「父」を見ていて感じたことですが、

老後を『精神的に』豊かに過ごすには、3つのポイントがあります。

 

 

1.自己完結できる趣味をもつ

 

まず1つ目。

それは、趣味を持つことです。

 

 

趣味を持っていないと、

『朝起きて→朝ご飯食べて→ボーっとして→お昼食べて→ボーっとして→夕飯食べて→風呂に入って寝る

という、とんでもなくつまらない毎日を送ることになってしまいます。

 

 

すると、人によっては、

『やることがないから昼間寝て、夜なんとなく起きてる』なんていう夜型生活になったり、

『暇さえあれば何か食べてる』という体に悪い生活を送ることになってしまいます。

 

 

「そういう生活が好きなんだ」という人はこれで構いませんが、

こんな生活では、いつか必ず体を壊しますし、家族などの身近な人に迷惑をかけることになります。

 

 

なので、少なくとも僕はこうなりたくありませんし、

一般的な感性の人であれば、同じように思うはずです。

 

 

そうならないためには、

趣味を持つことを勧めます。

 

 

それも、ただの趣味じゃなく、

あなた一人で始められて、あなた一人で楽しみ、あなた一人で完結できる趣味です。

 

 

分かりやすく言うと、

・家の中で出来る

・自分一人だけで出来る

・自分一人だけで満足出来る

この3つのポイントを満たす趣味がオススメです。

 

 

例を挙げるなら、

・テレビゲーム

・ドラマ&映画

・漫画&読書

・習字

・切り絵&貼り絵

・絵を描く

・ジグソーパズル

・料理

などでしょうか。

 

 

ともすると「引きこもり」「オタク」などと言われそうなこれらの趣味ですが、

それでも勧めるにはワケがあります。

 

じつは上の3つを満たす趣味は、

僕やあなたが歳をとり、子供や孫が離れ、伴侶を亡くし、カラダが十分に動かなくなったとしても、

 

死ぬまで続けられる趣味なんですね。

 

 

 

お年寄りがよく趣味にすることとして、

孫の世話犬の散歩などがありますが、

 

孫は大きくなり離れていくし、カラダは歳とともに動かなくなっていくため、

これらの趣味は時間とともにできなくなります。

 

 

カラダが衰え、自分でできることが少なくなったお年寄りにとって、

趣味は「生きがい」。

 

文字通り『生き続ける理由』になります。

 

そういう人が趣味さえもできなくなると、

生きる気力を失ってしまうんですね。

 

 

事実、僕の祖父がまさにそうで、

 

祖父は「畑と田んぼ」そして「孫(僕や弟・妹)の世話」「祖母とのドライブ&買い物」が趣味だったのですが、ここ10年の間に僕らが実家を離れ、足腰や判断力が衰えて田畑の世話やドライブ&買い物ができなくなりました。

 

また、さらに長年連れ添った祖母を亡くしたことがショックだったようで、認知症が発症。

 

 

僕らがこちらにきてからマシになったようですが、

それ以前は、『はあー』『つまらんなー』『死んだ方がいいんかなー』が口癖、ほぼ1日中寝たきり+完全夜型の生活を送っていたとか。

 

 

 

正直、カラダの衰えは年齢によるものなので仕方がありませんが、

逞しかった祖父のココロが負けてしまっていたことが悲しかったです。

 

 

ただ、たまに無性にイライラしている様子をみると、

周りで見ている僕ら以上に、祖父本人がそんな自分をもどかしく思っているのでしょう。

 

 

テニスや工芸、おしゃべり、ヨガなど、毎日趣味を楽しむ82歳もいれば、

祖父のように、ただ自宅で毎日を送るだけの82歳もいます。

 

十分に動けなくなった今でも出来ることがあれば、まだ何か変わったのかもしれませんが

今の祖父には、なにか新しいことをやる気力・体力はありません。

 

それが自分で分かってしまうからこそ、本人が一番辛いのかなと思っています。

 

 

 

『楽しいことが何もない』

『毎日がつまらない』

『生きていても仕方がない』

 

そんな老後にならないように、今から自己完結できる趣味を見つけておいてください。

 

 

 

2.家と会社以外に「社会」をもつ

 

老後を豊かにするポイント2つ目。

それは、家と会社以外に「社会」を持つことです。

 

 

ゲートボールのスポーツチームでも、ゲーセンでも、老人ホームでも、

なんでも構いません。

 

 

とにかく、

人と触れ、人と話をする機会を設けましょう。

 

 

これをオススメする理由は2つあり、

1つは「あなたの家族の息抜きのため」

もう1つは「あなたのココロを若く保つため」です。

 

 

もしあなたが介護される側に回ったとして、

あなたの家族は常にあなたを見ることはできません

 

 

なぜなら、

介護する側もあなたと同じ「人」だから。

 

それぞれの予定や体調があるため、

常にあなたの相手をすることはできないんです。

 

 

そして、家族以外の人とコミュニケーションを取ることは、

あなた自身の若さを保ちます。

 

 

人は、家から出ないとダラけ、身も心も衰えます。

 

ところが、外ではそうではないですよね。

 

 

いくつになっても、

他人にダラけた自分を見られるのは恥ずかしいもの。

 

この恥ずかしさが、

あなたがボケるのを防ぎ、心を若く保ちます。

 

心まで老いたくなければ、外に出ましょう。

そして友達と会話し、笑いましょう。

 

 

 

3.提供する側になる

 

老後を豊かにするポイント、

最後の3つ目は、提供する側になること

 

 

1つ目の「趣味」と2つ目の「家の外の社会」を合わせて、

誰かに価値を提供してみましょう

 

 

“価値” は何でも構いません。

 

・年寄り仲間や若い人に料理を教える

・習字を教える

・本の朗読会を開く

・お茶会を開く

・プライベートバーを開く

・人が集まる場所を作る

・コーヒショップを開く

・ウォーキング会を作って、みんなで歩く

など、

 

あなたが好きで、やりがいを感じること、

さらに周りが喜ぶことを選びましょう。

 

そこで利益を上げられるなら、なお良いです。

 

 

 

人は、誰かから与えて貰うばかりの受身の環境では、

生きる理由を忘れます。

 

 

「仕事」や「育児」がそうであるように、

 

与えてみる立場に立って、初めて、

自分が生きる意味を見つけることが出来るんですね。

 

 

貰う立場と、与える立場、

見える世界は180度変わりますし、文字通り人生が変わります。

 

 

『歳をとってからも、ワクワクする毎日を過ごしたい』

『最後に何かを残したい』

 

そう思っている人は、ぜひ、何かを作り出してみてください。

 

 

 

おわりに

 

僕の周りのお年寄りは、身体的な健康は別として、

精神的に「とても健康」か「とても不健康」かの、どちらかということが多いです。

 

前者に共通した特徴は、趣味が多く、よく喋ること。

亡くなった祖母がそうだったのですが、人とコミュニケーションを取るのが上手です。

 

後者は逆で、祖父や父のように必要なこと以外・・いや必要なことさえ十分に話しません。

『人と話すのは苦手』ということで、ずっとそのまま今に至るようです。

 

 

 

そして、個人で事業をするようになって実感するのですが、

 

「仕事」も「機会」も「情報」も、全て人が持ってきてくれるもの。

人は一人では生きていけません。

 

 

なので、1つ目の『自己完結する趣味を持つこと』は大切なのですが、

それを知るためにも『人と繋がりを持っておくこと』がさらに重要なのかなーと感じます。

 

 

僕の祖母はガンで亡くなりました。

亡くなる間際は辛かっただろうと思いますが、それ以前はとても幸せそうでした。

 

一方、認知症を患いながらも、そこそこ健康に生きてる祖父は

毎日をつまらなさそうに過ごしています。

 

 

どちらが良いかは人によるのでしょうが、

精神的な幸福度は、祖母の方が高かったのではないかと思います。

 

 

老後だけでなく、そこに至るまでの日々も豊かにしたい人は、参考にしてみてください。