
どーも、こんにちは。
獲った獲物より、頂いた獲物の方が多いトシです。
猟師としてはアレですが、美味いものは美味いわけで。
というわけで今回もジビエ料理の紹介。
カルガモの「お狩場焼き」の作り方についてお届けします。
鴨といえば「鴨南蛮そば」や「鴨鍋」と冬の料理ばかりですが、
こちらは春、夏、秋、冬のいずれでも美味しく食べられる調理法ですよ!
「お狩場焼き」って何?
作り方を書く前に、まずは料理について紹介。
僕も今回初めて知った調理法なのですが、
お狩場焼き(おかりばやき)というのは、昔の東北地方の殿様や貴族、ひいては庶民に愛された料理で、キジやカモなどの狩った獲物をその場(猟場)で捌き、山椒味噌や地元野菜と合わせて焼くという料理だそうです。
(参照:かくのだて観光NAVI『御狩場焼 -おかりばやき- とは』)
猟場で調理するから「お狩場焼き」という名前になったようですね。
飛騨高山の「朴葉味噌」といい、今回の「お狩場焼き」といい、『肉+味噌+焼き物』ってなんでこうも魅力的なんでしょうか。
もう言葉だけでよだれが出てきますよね。
でも、じつは今回作ったのは『醤油ベース』なのです(・ω・`)
お狩場焼きの作り方
今回参考にしたのは、こちらの『食料捕獲大作戦!』さんの記事。
最初に見つけたのがこちらだったので、今回は醤油ベースで作りました。
味噌の方は食べた後に知ったんですよね〜。
でも、醤油も『めっちゃ美味かった』のでオススメ!
以下にレシピと作り方、それから感想を紹介します。
お狩場焼きのレシピ(家族2-4人分)
カルガモ:1羽
ネギ:2本(焼き鳥の「ネギま」くらいの大きさに)
大根おろし:大根1/4−1/3本分(水分は軽く絞っておく)
醤油:適当に
酒:大さじ2くらい(無くても良い)
わさび:好みに応じて(無くても良いけど、個人的にオススメ!)
1.カモを捌く
まずはカモを捌きます。
今回のカルガモも例のごとく「頂き物」でしたが、内臓などが無かったため下処理が簡単に終わりました。




今回は、捌いたのちに「大さじ2の酒」を肉全体に振りかけ、3時間ほど置いておきました。
酒をかけることで臭みがとれ、肉が柔らかくなります。
2.胸肉以外を焼いて「脂」をだす
まずは中〜強火で熱々に熱したフライパン(または鉄板)で、胸肉以外の肉を焼いてカモの脂を出します。
今回は「皮」が無かったため少し心配でしたが、大丈夫。
意外と「赤身」からもジワジワと脂が出てきました。
3.脂が出てきたらネギを投入
カモの脂が出てきたら、その脂を使ってネギを焼いていきます。


このまま、ネギが柔らかくなるまで焼いていきましょう。
4.カモの胸肉を焼いていく
ネギが柔らかくなったら、焦げないように注意しながら胸肉を焼いていきます。
今回は「甘いネギ」だったらしく、溶けた部分が焦げてます。
最初の肉と合わせて山にしておくことで、水分が飛ばずに焦げにくくなりますよ。
裏表を十分に焼いて、完成!

強火で両面を一気に焼くことで、肉の水分が失われず、柔らかい食感(レア)に仕上げることができますが、
今回は子供も食べるため、しっかり火を通してウェルダンとしました。
(ウェルダンでも事前に「酒」を使っていると本当に柔らかくなります)
大根おろしと醤油を用意して、いただきましょう!

実食!!カルガモの味は・・?
大根おろしに醤油を垂らし、
鴨肉と絡め、ネギとワサビを乗せていただきます。
カルガモは自分で獲れなかったため、初めて食べます。
イメージとしては『柔らかく臭みのない牛肉』という印象。
そして、鴨料理といえば甘辛い『鴨南蛮』が有名ですが、有名になる理由がよく分かるくらい
肉の旨味と脂が『オレは甘辛い味付けにすると美味いよ!!』と主張してきます。
今回は、その「肉の旨味」と「カモの脂」、それから「醤油」と「ネギの甘さ」と「ワサビ」が絡み合うことで、
霜降り牛肉の『焼肉(わさビーフ)』のような美味しさを楽しむことができました。
参考にした記事曰く、「お狩場焼き」というのは素材の味がわかりやすい調理法の一つだそうですが、納得。
たぶん、牛肉と同じで『すき焼き』なんかも合うんでしょう。
食べ出すと箸が止まらないくらいクセになる味で、あっという間に完食です。
舌が肥えた結果・・
この前の猟期、僕は『コガモ』と『ホシハジロ』を獲り、食べました。
そしてその結果、「ホシハジロ:完全にハズレ」で、「コガモ:また食べたい!」という感想です。
しかし、、舌が肥えるというのは厄介ですね。
カルガモを食べた今、
正直、コガモも「もう獲らなくていいかな」という印象に変わってしまいました。
それほどに、カルガモは美味いです。
確かに、コガモも美味しいと感じましたが、
カルガモはそれ以上に「ケモノ臭さ」が無く、食べやすい。
万人ウケする味です。
カルガモは、猟期中に一番多く見かけたカモの1つですし、
これだけ美味しいならガンガン獲りたいですね。
『マガモはもっと美味しい』なんて言われますが、
これ以上は想像ができませんし、前猟期は1回しか見なかったので期待はしません。
狙うはカルガモ!
きみが(今のところ)一番美味い!
というわけで、『カルガモのお狩場焼き』の紹介でした。
カルガモを獲れた方、または僕のように頂いた方は、ぜひ試してみてください。
夏場など、鍋以外の調理方を探してる人には特にオススメする食べ方ですよ!
はじめまして
一念発起してエアガンハンターを目指す沖縄在住アラフィフ男子です。
過日の記事を拝読し新たな趣味を持つことの有益さを再認識した次第です。
ただ家族(特に妻)の理解や各種試験に合格すること、係る諸費用のことなど課題は山積してますが、、、
『ジビエ料理』←嫁攻略に効果あるかもですね。
トシさんのブログは他にも参考になる記事がたくさんあって勉強になります。
過去記事読んで質問やアドバイスいただくかもですが、その際は宜しくお願いします。
>>ぐんさん
初めまして(・∀・)
あまり気を遣わず、もっと気軽なコメントで大丈夫ですよ!
こんな初心者の体験や考察で良ければ、どれだけでも参考にしてください♪
質問も分かる範囲でお答えします^^
さて、免許取得についての周りの説得ですが、
『ジビエ料理』というのは大いにアリだと思います。
人によって興味の有無が分かれますが、「食の安全」や「今後の美容&健康」という方面で伝えてみると良いかもしれません。
というのも、スーパーで販売されている「鶏」や「豚」と違い、野生の動物たちは”人工的なもの(抗生剤や添加物、遺伝子組み換え作物など)”をほとんど食べておりません。
また、本能的に”もっとも栄養価の高い時期の果物や野菜”を選んで食べる上に、狭い飼育小屋で飼われていないためストレスもありません。
そういう自然の中で育った食材は、農薬や化成肥料などを使う”慣行農法で育てられた野菜”と、農薬や肥料を全く使わない”自然農法で育てられた野菜”くらいの差があります。
つまり、「美味しい」だけでなく、「栄養価がとても高く」「安全」な【本当に良い食材】だということです。
(もちろん、汚染された地域で育った食材は逆に危険ですが・・)
現在の日本では、「添加物まみれの食品」や「中身のない偽物の栄養補助食品」などが多く流通しているせいで、『健康は食で作られる』というイメージが湧きにくくなっています。
しかし、今日の僕らのカラダが「昨日までに食べたもの&飲んだもの」で作られているように、1年後、5年後、10年後の僕らのカラダも「今日これから食べるもの&飲むもの」で作られます。
皮膚も、髪も、内臓も、血液も、骨も、脳も。
カラダの中の全てがです。
この事実は、僕らが「食べて」生きている以上変わりません。
では、【本当に良い食材】を選ぶことで、どんなカラダになるのか?
長くなったので結論を書いてしまうと、
『免疫力が高く、若々しいカラダ』が作られます。
それが一番分かりやすいのは「人工的なものを食べて作られる、市販の安い卵」と「自然な餌のみを食べ、平飼いされている鶏の高級卵」の食べ比べをしてもらうことでしょうか。
卵は単細胞で、僕らのカラダを構成する細胞1つ1つと同じ。
しかし、同じ細胞でも「市販の安い卵」は普通の味で固く、「平飼いされている高級卵」は美味しくて柔らかいのです。(「ゆで卵」で比べるのが一番分かりやすいです)
「美味しさ」とは栄養価の量。
「柔らかさ」は細胞の状態を意味します。
【本当に良い食材】を選ぶことで、
僕らの全身も栄養価の高い、柔軟な細胞で作られます。
それはつまり、
・病気や風邪、ストレスに強く
・不要な脂肪が少ない
・肌や髪がツルツルで
・冬場の水仕事でも手荒れしない
そんなカラダになるというわけです。
他にも伝えたいことは沢山あるのですが、これ以上は長すぎるのでここで終わりにします。
別で改めて記事を書きますので、楽しみにしていてください。
とりあえず、
ジビエ肉を選ぶことは、女性にとっても嬉しいことが多いのは間違いありません。
「獲れる」ということが前提になりますが、将来を見直す良いきっかけになるかもしれませんので、ぜひ奥さんと話してみてください(・∀・)
ありがとうございます。
フムフム。。。
巷で『食育』や『食の安全』が話題に上がるわけがわかりますね。
同時に自然環境保全の大切さも。
是非「獲れる」ハンターになりたいと思います!!