解体技術

素人がイノシシの捕獲・解体・精肉まで1人で出来るようになる期間は?

素人がイノシシの捕獲・解体・精肉まで1人で出来るようになる期間は?

どーも、こんにちは。

トシです。

 

 

僕がイノシシの捕獲・解体・精肉の手伝いを始めてから、早2ヶ月が経ちました。

 

 

そのうち、実際に手伝った日数はそれほど多くないのですが、

 

開始当初の目標である『自分1人だけでも、罠にかかったイノシシを捕獲→肉にして食べることが出来るくらいのスキルを身につける』は、もう達成されてしまいました。

 

今年の冬は、自給自足がますます加速しそうな感じです(笑)

 

 

そこで今回は、素人がどのくらいでイノシシを捌けるようになるのか?という期間の目安についてお届けします。

 

これから猟師を始める方、または検討してる方は参考にしてみてください。

 

 

イノシシを「肉」に変えるスキルを身につけるまでに必要な期間は

 

およそ14日。

2週間です。

 

 

『ちゃんと “正しい” スキルのある方に教われば』

という条件がつきますが、

 

素人でも、2週間あればイノシシを「肉」に変えられるくらいになれます。

 

なかなか覚えられない人でも、倍の30日も捌けば十分なスキルは身につくでしょう。

 

 

具体的には、

 

こんな感じで捕らえたイノシシを仕留めることができれば、

(仕留めるには「散弾銃」や「電気槍」が必要です)

 

 

こんな感じで「血抜き」「内臓抜き」して、

(以下、微グロ注意)

クリックで内臓抜き後の写真が開きます

 

 

「皮むき」→「枝肉分け」して

クリックでモザイク無し画像を表示
クリックでモザイク無し画像を表示

 

 

「骨抜き」→「部位分け」して、

骨抜き、部位分け前の胴体
骨抜き&部位分け後(右上:ロース、左上:バラ、下:ヒレ)

 

 

こんな感じの美味しそうなお肉に変えてしまうことが可能です。

 

 

 

「自家消費用」なら難しくない

 

正直、僕も未経験〜始めたばかりの頃は、「とても難しそう・・」「こんなの本当に1人で出来るようになるんだろうか?」と思っていました。

 

 

でも、一通り出来るようになった今は、こう思います。

 

「処理の流れを理解できれば簡単だし」「誰でも覚えられる」と。

 

 

ぶっちゃけ、全体を見れば難しそうですが、1つ1つの工程は単純です。

 

そして、その各工程にも “意味” があるため、その意味と工程を合わせて理解してしまえば、解体スキルが身につくのも早いです。

(例:尻尾と肛門周りの処理や、骨盤外しのナイフを入れる場所、首を落とす位置など)

 

 

僕は、しっかりと工程と意味を教わったので、

1人でイノシシを捌ける自信が付きました。

 

 

 

今は処理場だけで捌いてますが、たぶん

 

・解体できる(吊るして、洗って、冷やせる)場所

・内臓を処分できる場所

の2つが確保できれば、

 

施設以外の場所でも捌けるはずです。

 

 

『販売用』となると、まだまだ処理の精度が低いですが、

『自家消費用』であれば、今のレベルで十分ですね。

 

 

 

『ちゃんと “正しい” スキルのある方に教われば』という条件が重要

 

この記事を読んでいる方は、『1人でイノシシを捕獲・解体し、食べられるようにすること』に少なからず興味があるのだと思います。

 

そうでなければ、こんな記事開かないでしょうから。

 

 

そして、その結論は

おおよそ2週間特訓すれば、自宅で食べられる程度に捌けるようになる、というものでした。

 

 

ただし、そうなるためには『”正しい” スキルのある方に教わる』という条件が重要なポイントです。

 

感覚で捌いてる人から教わっても、解体のコツが掴めないため覚えるまでに時間がかかるでしょうし、なかなか上手に解体することが出来なかったりします。

(例:いつも尻尾周りがグチャグチャになる、なかなか頭が外れない、腰骨が外せない、いつも肉に軟骨が残ってしまう、など)

 

これは特に「枝肉分け」「骨抜き」「部位分け」の工程に影響するのですが、骨や筋肉の構造を理解していないと、綺麗な肉にするのは難しいですね。

 

そのため、『これから学ぶ』という方は、ちゃんと工程の意味を理解している方から教わることを勧めます。

 

 

 

以上、全くの素人がイノシシを1人で解体できるようになる期間の目安についてでした。

 

 

僕は、処理場の手伝いを始めるまでは、野生のイノシシをちゃんと見たことすらありませんでした。

猟師は去年始めましたが、イノシシに関しては全くの素人です。

 

にも関わらず、実質2週間ほどで精肉できるレベルにまで達することが出来ました。

(商用としてはまだまだですが・・)

 

 

これは僕が早いというワケではなく、他の人でも十分にできることだと思っています。

 

 

猟師が減って行く今後を考えると、イノシシを解体できるスキルは貴重です。

 

僕もこのサイトを通して、初めての方でも分かりやすい『イノシシの解体の解説記事』なども載せていく予定なので、少しでも興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。

Comments / Trackbacks

  • Comments ( 2 )
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  1. こんにちは!記事を拝見させていただきました。狩りに興味のある埼玉県在住19歳です。僕も自然の大切さを学びながら命のありがたみを知りたいです。イノシシやシカを1人で仕留めて解体し、精肉できるようになりたいです。よろしければ詳しいお話を聞かせていただけませんでしょうか??

    • By naka-toshi.ad

      初めまして(・∀・)僕の分かることであれば、なんでも!

      とりあえず、銃の免許&許可は20歳にならないと取れませんが、罠免許は18歳以上であれば取得できますね!
      埼玉県だと7,8,9月に狩猟者の試験がありますし、夏に免許を取って山歩き→冬に罠猟師としてデビューというのも十分可能です。

      聞きたいことなどあれば、お問い合わせからメールをいただければと思います!

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