解体技術

【詳細画像あり】猪の胴体の捌き方(ロース,肩ロース,バラ,前バラ)

【詳細画像あり】猪の胴体の捌き方(ロース,肩ロース,バラ,前バラ)

どーも、こんにちは。

トシです。

 

前回はイノシシを大きく3つの部位(腕、胴体、足)にバラしたので、今回は『胴体』の解体方法のバラし方を紹介します。

 

背骨と肋骨のついた胴体から→背骨を外して→肋骨を外して→ロース、肩ロース、前バラ、バラに部位分けするところまで。

 

※【閲覧注意】モザイクなしの肉の画像がアップされています。

 

他の部位は以下からどうぞ。

・後ろ足の解体方法(シンタマ,ランプ,ウチモモ,モモ,スネの部位分け)

・腕(前足)の解体方法(ウデ,スネの部位分け)

 

 

0.まず、イノシシの『胴体』の最初の状態と、解体の流れを確認

 

大きく部位分けが終わった状態が↓↓でした。

腕と下半身が外れ、首〜腰上までの状態です。

 

これを

→背骨を外して左右に分ける

→肋骨(あばらぼね)を外し

→部位分け

の順番で、捌いていきますよ!

 

 

 

1.背骨を外す

 

まず、肋骨を外すために邪魔となる背骨を外します。

 

最初に、下の首元の部分に切れ目を入れましょう。

首元の背骨の脇には骨の膨らみがありますので、その外側に切れ目を入れます。

 

切れ目を入れたら、次は下の青線のようにギザギザに切っていきます。

(「肋骨」と「背骨」は軟骨で繋がってますので、そこを切り離すようにします)

 

コツとしては、「肋骨の頭」の部分は背骨側に向けて切り、「肋骨の間」の部分は腹側に向けて切るようにする感じ。

肋骨の間は下(腹側)に向けて切り
肋骨の頭の部分は上(背骨側)に向けて切る

 

 

下の画像では左側を少し失敗してますが、右側はうまく軟骨が切れています。(肋骨の頭が綺麗に見えてる)

 

こんな感じで、ギザギザと一番腰側の肋骨まで「背骨」と「肋骨」を切り離していきましょう。

 

全部の肋骨を外せたら、次は腰の部分の骨から肉を剥がします。

下の『切っ先のポイント』から、腰の骨に沿って尻尾側に向けてナイフを入れます。

 

下のように、骨から肉を剥がします。

 

腰の肉が剥がれたら、背骨と肋骨が繋がっていた部分の下にナイフを入れ、背骨に沿って切っていきます。

こんな感じで、切り開いていきましょう。

 

背骨の背中側には『ステゴサウルスのような骨』がありますので、それに沿って肉を切り剥がしていきます。

 

ステゴサウルスのような骨の端が見えたら、その先は背中の脂肪(皮)に繋がってますので、そのまま切り離してしまいましょう。

 

無事に、胴体の右側が外れました。

 

ステゴサウルス骨の先は軟骨ですので、剥がす際に切ってしまうことが多いです。

肉側に骨のかけらが残ってないか、しっかりとチェックしておきましょう。

 

また、背骨の首側(下の青丸の部分)は骨が大きく横に突き出しており、背骨に沿って切っていると切っ先が当たります。

 

この部分は切れませんので、下のように横に回避して切っていきましょう。

 

胴体の反対側も同じように切り離し、背骨外し完了です。

 

 

次は、肋骨(あばらぼね)を外す準備。

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