
どーも、こんにちは。
エアライルフルで猟を始めたばかりのトシです。
猟期が終わってしばらく経ち、もう夏野菜の時期ですね。
僕も毎週末、夏野菜の天敵『キジ』が5羽、ナワバリ主張をしてるのを横目に見つつ、固くなった畑を耕しています。
さて、そろそろ来期に向けて銃の購入を考える人も出てくるこの頃。
今回は、スコープを選ぶときに確認したいポイントについて紹介します。
サバゲー用の電動ガンや、スナイパーライフルにつけるスコープにも、同じように当てはまるポイントですよ。
スコープを選ぶとき、必ずチェックすべき3つのポイント
まずは、狩猟目的だろうが、サバゲー目的だろうが、
共通して確認したいポイント3つを紹介します。
このポイントについて確認せずに購入すると、
購入後に後悔することもありますので、必ずチェックしましょう。
1.アイレリーフ(アイリリーフ)
『アイレリーフ(アイリリーフ)』というのは、銃につけたスコープを覗いたとき「レティクル(十字)」がはっきり見え、「スコープの影」などが視界に入ってこない、スコープの接眼レンズと目の距離のこと。
わかりやすく言うと、
スコープが一番クリアに見える目の位置です。

スコープによってこのアイレリーフは様々で、例えば僕が使っていたスコープ “サイトロンSIH3−9×40MD” だと「76-100mm」でしたが、サバゲーで使っていた “ノーベルアームズ TAC ONE 31244” では「30-45mm」くらいでした。
これが何に影響するかと言うと、以下のようになります。
?アイレリーフの最大数値が小さい
→スコープに目を近づけて覗くことになる
→つまり、スコープが曇りやすい
→また、発砲の衝撃がある銃であれば目にスコープがぶつかる恐れ
→スコープに近づいて覗くため、構えが窮屈になる
?アイレリーフの最小数値が大きい
→ストックの短い銃では頰付ができない=取り付けられない
?最大と最小の数値の幅が小さい
→正しく見える距離が狭いため、ブレが大きくなる姿勢(立射など)ではまともに使えない
→獲物を発見して狙うまでに時間がかかる
?については、反動のある銃であれば本当に危険な話です。
最悪失明の可能性もありますので、気をつけてください。
?については、一応スコープの取り付け位置を前に持っていくことで対応が可能です。
ただし、銃の前が重くなるため、構えにくくなります。
?については、”TAC ONE 31244″ がまさにそれでした。
アイレリーフの幅が小さいスコープはとにかく使いにくいです。
「発見→狙う」までに時間がかかるため、サバゲーはもちろん、場合によっては射撃姿勢が限定される狩猟でもアイレリーフの短いスコープはオススメしません。
一方、”サイトロンSIH3−9×40MD” はとても使いやすかったので、狩猟目的なら「75−110mm」くらいがいいと思いますよ。
2.スコープの倍率
カメラのレンズと同じで、スコープには「固定倍率」と「可変倍率」のものがあります。
見方としては例えば、 “スコープ 2.5×20″ と書かれていれば「2.5倍固定の対物レンズ径が20mm」という意味で、”SIH3−9×40” とあれば「3〜9倍まで調整が可能で対物レンズ径は40mm」という意味になります。
そして、これが狩猟やサバゲーに影響するポイントは以下の通りです。
◯倍率が可変
→様々な猟場やフィールドで使える
→倍率が高ければ遠くの物もよく見える
→その分重くなりやすい
→高倍率のスコープは近くに焦点が合いにくい
→また高倍率では暗くなりやすい
◯倍率が固定
→構造が単純なので軽く、小さくなる
→構造も単純なので故障も少ない
→猟場やフィールドに応じて使い分けが必要になる
◯対物レンズの径
→大きくなるほど明るく、重くなる
→小さくなると暗く、軽くなる
→大きくなるとマウントリング(スコープを固定する器具)の取り付け位置が高くなる
→マウントリングが高くなると、弾道が弓なりになる
一般的に、サバゲーで使うなら3〜9倍まで、狩猟(空気銃)で使うなら3〜16倍までがベストだと思います。
具体的にどのように見えるかは『狩猟用スコープの倍率は何がいい?3倍〜9倍の見え方を紹介する』にまとめてありますので、合わせて読んでみてください。
特にサバゲーでは、ターゲットが大きく、広い視界が求められますので、高倍率よりも低倍率のスコープの方が使いやすいですよ。
『ボルトアクションのスナイパーライフルで狙撃する』というのでなければ、ダットサイトの方が使い勝手がいいくらいです。
3.調整ノブの固定機構
スコープの中には、ターゲットを精確に狙うために「レティクル」と呼ばれる十字型の線が備わっています。
そして、上と横のダイアルノブでそれらの線を動かし、十字の中心に弾が飛んでいくように調整するのですが(これを「ゼロイン調整」と言います)、
これが結構大変な作業なのです。
「スコープ取り付け」から「調整完了」まで30〜50発ほど撃つことになるため、
エアガンや電動ガンであれば大して疲れませんが、「ハンドポンプで充填するプレチャージ銃」や「1発ごとにコッキングするエアライルフル」であれば、かなりの重労働になります。
そんな苦労をして調整したスコープのレティクル。
一度調整した後は、簡単にズレて欲しくないですよね?
『もちろん!』
という人は、「調整ノブが完全に固定できるスコープ」を選びましょう。
固定できないタイプのスコープは、銃を少しぶつけただけでゼロインが狂ってしまいます。
(上で挙げた “TAC ONE 31244” などは固定できないタイプで、よくズレてました)
また、調整ノブの固定方法は「ネジで止める」「ダイヤルに蓋をする」などありますが、どちらでもあまり変わりませんよ。
必須では無いけれど、チェックしておくといい項目
以上の3項目は、サバゲー・狩猟の目的に関係なく、必ず確認してほしいポイントでした。
とりあえず、この3つを確認しておけば、後悔はしないでしょう。
次は『より購入したスコープを好きになり、長く使えるようになる』チェックポイントを紹介します。
1.レティクル
サバゲーだとあまり関係ありませんが、狩猟ではレティクルによって猟の成果が変わる・・・と思っています。
「ただの線が十字に入っているもの」や「線に等間隔で点がついているもの」「線が光るもの」など複数ありますので、目的に応じて選ぶといいですね。
詳しくは『レティクルの種類と特徴は?空気銃猟でのオススメは?』にまとめてありますので、読んでみてください。
2.防水/防滴性能
『雨の中でサバゲー』というのはあまり聞きませんが(知り合いはやってますが・・)、意外と「雨」や「雪」の中で猟をする人は多いです。
『猟は週末しか行けない』という人であれば、少しくらい雨や雪が降ってても出るんでしょうね。
また、山は天気の変化が大きいので、家を出た時は晴れていても、猟の最中に雨になるなんてこともあります。
僕も、多少の雨や雪くらいなら出猟するのですが(理由はこちら)
その際重要なのがスコープの防水/防滴性能。
『濡れても大丈夫!』というスコープでなければ、
雨の中で使うと、中に湿気が入って使い物にならなくなります。
そのため、『雨や雪の日でも使う可能性がある』のであれば、防水/防滴性能が備わっているスコープを選びましょう。
「防水/防滴」と書かれているスコープより、「窒素充填」とあるものの方が安全で確実ですよ。
3.耐塵/防塵性能
雨や雪と似ているのですが、外で使う以上、”塵” や “砂埃” は避けられません。
特に細かい “砂埃” は厄介で、一度隙間に入り込むと、振動で少しずつ中に潜り込み、「スコープの影」や「ダイヤルの故障」や「ズレの原因」になったりします。
特に可動部の多い「可変倍率のスコープ」にとっては致命的なので、長く使いたいのであれば耐塵/防塵性能のあるスコープを選んだ方が良いですね。
4.スコープの明るさ
スコープはどれも同じように見えて、『覗いたときの明るさ』が全然違います。
『開けたフィールドでのサバゲー』や『明るい昼間の狩猟のみ』ということであれば、明るさを気にする必要は無いのですが、
『山や森などの暗いフィールドでのサバゲー』や『早朝・夕方の狩猟もある』ということであれば、明るいスコープを選んだ方が良いです。
暗いと本当に見えません。
ただ、一般的には「?価格の高いスコープ(Marchなど)」「?対物レンズ(スコープの前のレンズ)の直径が広いスコープ」「?チューブ径(スコープの真ん中の部分)の太いスコープ」が明るいと言われますが、
?はともかく、??については実際に覗いてみないと、なんとも言えないのが実情です。
そのため、購入前には「Amazonで質問してみる」「グーグルで画像検索してみる」「実際に覗いてみる」などの、調査が必要ですね。
おわりに
以上、スコープを選ぶときに確認したいポイントの紹介でした。
最近、Amazonでも中国製の安いスコープが人気です。
(タオバオやアリババで、かなり安く売られてます)
正直、「実銃対応」というのは怪しいですが、『安いながらも見やすく、防水や防塵などにおいて十分な性能がある』ということで評価が高いようです。
そして、1猟期を終えてみて、
70m以上の遠射を狙いたいのであれば、それなりに高性能なスコープが必要ですが、
「サバゲーで使うだけ」や「50m以内の獲物しか狙わない」ということであれば、安いものでも十分なのかもしれないと感じています。
銃も同じなのですが、
スコープは、高ければ良いという訳ではありません。
自分の目的を達成できるものが「良い」のです。
(本当に高いものは別かもしれませんが)
なので、この記事を参考に
・どの銃で使いたいのか?
・どこで使いたいのか?
・どのように使いたいのか?
・どんな状況で使いたいのか?
などを、考えた上で選んでみてください。
そうすることで、満足のいく1本を見つけることが出来るかと思います。
こんにちは、カズです。私のお勧めのスコープを紹介します。
1.WALTHER ワルサー FT8-32×56 サイドフォーカス ライフルスコープ
価格 : 23,439円(税込) 現地(ドイツ)での価格もほぼ同じですね。
送料を考えると、日本で買うほうがお得でしょう(珍)。eBayでは、
Walther 8-32×56 Field-Target Zielfernrohr FT Neu OVP
EUR 169.95 Approximately JPY 22,411+送料が必要
私は、銃より先にこれを購入して、バード&ムーンウオッチングをしていました。
満月を見るとクレーターまでよく見えました。1ドルが80円台の頃でしたので、
日本のミリタリー用品ショップで、1.8万円位でした。この値段では利益が
少ないのか、日本の銃砲店では売られていませんが、実銃用で性能も十分です。
2.デーベン社(英国生まれの高性能光学製品のメーカで、世界中に展開・販売)Hawke Sidewinder
Hawke Sidewinder 30 8-32×56 SF SR Pro Rifle scope +Caps,Sidewheel,Sunshade
eBayの値段は、GBP 382.45 Approximately JPY 56,899+送料2~3千円位,次はコレ!?
3.その他:ディオン光学技研のマーチFシリーズは、値段が高すぎて(20万円台)手が出ません!!
カズさん、スコープのオススメありがとうございます^^
Waltherの8-32×56、良い感じですね。
Hawkeのサイドワインダーのように使えそうですが、およそ半額。サイドフォーカスでこの価格とは・・。
マーチは可動レティクルが良いなと思いますが、いかんせん高すぎます。
装薬ライフルに使うならともかく、エアライフルなら1桁少なくても十分じゃないでしょうか。