1.最初に外すのは「腕」の部位
ここから、1手順ごとの詳細画像を載せて解説していきます。
初めて捌く方にも、分かりやすいようにしましたので、参考にしてみてください。
さて、イノシシを精肉する(肉を部位ごとに分けていく)には、まず全身を3つの大きな部位『腕』『胴体』『足』に分けます。
僕らが処理場で解体している順序は「腕」→「足」→「胴体」なので、今回もその順番で紹介しますね。
それでは、まず最初に以下の場所にナイフを入れていきます。
切ると、こんな感じの組織が見えてきます。
その中をよーく見ると、腕と胴体が膜で繋がってるのが見えるはず。
その膜を切る感じで、腕と胴体を剥がしていきましょう。
膜を切り離していくと、切っ先が腕側にある硬い部分に当たります。
それが肩甲骨です。
この肩甲骨に沿って、削いでいきます。
また、ナイフの入れ方は『肩甲骨の中心→外側』へ。
逆にすると、肩甲骨の先にある軟骨を切ってしまいますよ。
中心→外側という流れで切っていくと、以下のような感じになります。
肩甲骨の端の丸い軟骨が見えてくるはずなので、その少し先で切り離しましょう。
腕が取れました。
もう片方も同じように切り離したら、腕をラップで包んで冷蔵庫へ(腕の解体まで日を開けるなら冷凍庫へ)入れ、次へ。
→『2.腹腔を大きく開く』