3.ヒレ肉をとる
腹腔を大きく開いたら、ヒレ肉を取りにいきましょう。
ヒレ肉を取らないと胴体と下半身を外すことができません。
まずは、ヒレ肉を露出させるために邪魔な皮・膜などを外します。
以下の赤丸の部分から、太ももの筋肉に沿って皮を切り離していきましょう。
青丸の部分はリンパです。
食べても美味しくないので、一緒に取り除きます。
上の皮をある程度切り離せたら(筋肉の下に入り込んで切りにくくなってきたら)、次は以下の膜を剥がしていきます。
この膜も同じように剥がせるところまで剥がしたら、最後は真ん中の筋を切って
以下のような状態になるまで、剥がしていきます。
多少、筋肉を切ってしまいますが、気にせず切りましょう。
そして、上の赤丸の部分に尖った骨(腰骨の端)があるのですが、切れ目を入れてここを露出させるようにしておきます。
この状態で背骨の下の方(以下の赤枠部分)に見えてる筋肉が、いわゆる『ヒレ肉』になります。
ヒレを取るには、まず以下のポイント(直腸が通っていた穴の下端の延長上)にナイフを入れます。
上手く切れると、大腿骨の先の丸い骨が見えますよ。
次に、背骨とヒレ肉の境目(以下の赤線)に切れ目を入れて、少しだけ剥がしておきましょう。
こんな感じに。
それから、先ほどナイフを入れた太ももの部分から順番に剥がしていきます。
無事にヒレ肉が取れました。
・・が、ヒレ肉に「脂肪」や「リンパ」「筋膜」などが付いていますので、それも取ってしまいましょう。
以下のポイントに、肉から剥がすように切れ目を入れます。
ある程度切れ目を入れたら、片手でヒレ肉、もう片手で脂肪部分を持って剥がします。
これで、よく見る『ヒレ肉』の出来上がり。
もう片方も同じように取って、ヒレ肉は終わり。
ラップで包んで、ラベル(肉名)を貼って、冷凍庫へ入れておきましょう。
→『4.胴体と下半身を切り離す』