空気銃・スコープなど猟具について

空気銃の弾の選び方、ソフトを使ってオススメの弾を探してみよう!

空気銃の弾の選び方、ソフトを使ってオススメの弾を探してみよう!

どーも、こんにちは。

レインストームで空気銃猟をしているトシです。

 

僕は現在『FXプレミアム16グレイン弾』を使って猟をしているのですが、

正直、他の弾が気になっています!

 

 

でも、、弾を変えたら再ゼロインが必要だし、

そもそも空気銃だって1缶あたりの弾代もそんなに安いわけじゃありません。

(1発あたりは安いけど)

 

「もっと手軽に探せないかなー」なんて思っていたところ、

無料の弾道計算ソフト『ChairGun(パソコン版)』を使って色々調べられることが分かりました。

 

そこで今回は、ChairGunを使って「銃に合った弾」や「求める弾」を探す方法を紹介します。

 

 

 

 

まず初めに

 

ChairGunを使って弾を調べる前に、銃の情報を知っておきましょう。

 

特に知っておきたいポイントは「銃口初速(Muzzle Velocity)」「銃のパワー(Kinetic Energy)」です。

どちらかが分かれば、もう片方の値も出ますので『カタログを元にする』または『銃砲店に確認する』『射撃場で測る』などして知っておきましょう。

 

それ以外にも、

・セカンドゼロインさせたい距離

・キルゾーン(想定する獲物の急所の範囲)

・スコープの高さ

などについて分かる範囲で知っておくことで、より分かりやすいデータを得ることができます。

 

 

 

 

今回検証する弾

 

僕が現在使っている弾は「FXプレミアム5.5mm16gr弾」です。

 

これに対して文句はないのですが、今期の猟では「風に邪魔されたり」「半矢(当たっても逃げられること)」が多かったので、もう少し風に強くて威力のある弾が欲しいと考えました。

 

飛距離に関しては、遠くに飛ぶのに越したことはありませんが、飛距離だけ伸びても半矢が増えそうな気もします。

 

一方、飛距離が短くなれば無駄な弾を撃つことも減るでしょうし、半矢も減るでしょう。

忍ぶスキルを磨けば、飛距離が短くなった分はカバーできると思っているので、飛距離の低下はあまり気にしていません。

 

 

というわけで、今回は以下の弾について検証してみました。

・JSB『ジャンボヘビー5.5mm/18gr』

・JSB『ジャンボモンスター5.5mm/25.4gr』

・H&N『バラクーダ5.5mm/21.14gr』

・H&N『バラクーダ マッチ5.5?/21.14gr』

・H&N『バラクーダ パワー5.5mm/21.14gr』

 

では、早速調べてみましょう。

 

 

 

 

ChairGunを使って理想の弾を調べる

 

(1)基準となるデータを登録する

まずはChairGunを開き、銃に関する情報を入れましょう。

設定の仕方については『ChairGunの設定と狩猟での使い方、空気銃での弾道計算、射撃精度の向上に』を参考に。

 

また、既に何かしらの弾を使っている人は、その弾を『Projectiles』から選びます。

「初めての弾を選ぶ」という人は、ネットで調べるなりして多くの人が使っている弾を選べば良いでしょう。

 

これが今回の検証の基準となります。

 

※今回は、風のデータ(Wind Profile)や気温・湿度(TやRH)も以下のように入れてみました。

・風速:4m(肌に風を感じる程度)

・風向き:90度(真横からの風)

・気温(T):5℃

・湿度(RT):60%

これによって、多少値が変わります。

 

 

(2)基準となるデータを控える

銃と弾に関するデータが登録できたら、その情報を控えておきます。

 

僕が今回チェックしたいポイントは『風への強さ』と『威力』なので

『Drift(cm):風による流され具合』『Energy(FtLbf):ゼロイン(または狙いたい飛距離)時点のパワー』を控えます。

 

また、それ以外にも

『POI(cm、dot)』を控えておけば、弾道の膨らみ飛距離も分かるでしょう。

 

『FXプレミアム16gr』のデータはこんな感じでした。

FXフ?レミアム16gr

 

この表から、以下のようなことが分かります。

 

この弾は30m付近で「最大3.21cm」膨らみ、50mでゼロイン、その後70mほどまでに「11.7cm」落ちる。

また、風速4mの真横からの風には50m時点で5cm弱流される。

威力は50mで「17.57」、70mで「14.68」ある。

 

理想としては、飛距離は短くても良いので、弾道の膨らみが小さく、同じ地点でも威力の高い弾。

では、他の弾を検証してみましょう。

 

 

(3)検証する弾に切り替える

画面上部のメニュー『Projectiles』から、検証したい弾を選びます。

一覧になければ、弾丸一覧の下にある『Add』から分かる範囲で登録しましょう。

 

弾を選ぶと、表も自動的に更新されます。

 

※この際『Kinetic Energy』の値が初速に合わせて自動変更されてしまいますので、元の値に戻すことを忘れずに!

これを元に戻さないと、正しい検証ができません。

 

 

まず、JSBジャンボヘビー5.5mm/18grの検証

この弾はFXプレミアムより約2gr重く、BC値が少し良い弾になります。

その他は同じ感じですね。

JSB_jumbo

 

うーん。どうでしょう。

今の弾(FXプレミアム16gr)よりも弾道の膨らみが4mm大きくなります。
一方、50m地点の威力は『1.11』、70m地点の威力も同じく『1.11』高いです。

風の流され具合は同じくらいですね。

 

ただし、ゼロインより先の落差は多少大きいようです。

60mで5mm、70mで1cm、FXプレミアムよりも落ちることになります。

 

 

こんな感じで、他の弾も見てみることにしましょう。

 

 

 

・・が、

 

なんと他の弾が弾丸一覧に登録されてなかったので

まずはメーカーのサイトを参考に登録することに。

 

 

JSB『ジャンボモンスター5.5mm/25.4gr』に関しては詳しい情報(BC値など)がありませんでしたが、幸いバラクーダ弾に関してはメーカーに詳しい情報がありました。

 

一応、必要とする方がいるかもしれないので、ここに記載しておきますね。

H&N バラクーダ5.5mm: BC値(0.0390)重量(21.14gr)

H&N バラクーダ マッチ5.5mm:BC値(0.0390)重量(21.14gr)

H&N バラクーダ パワー5.5mm:BC値(0.0440)重量(21.14gr)

 

では、他の弾についても順番に見てみましょう。

 

 

JSBジャンボモンスター5.5mm/25.4grの検証

正確な重さは「25.39gr」だそうです。

BC値(弾道係数)は分からないのでFXプレミアムと同じ「0.031」としました。

 

結果はこちら。

JSB_jumbo monster

 

こちらの場合、弾道がかなり弓なりになりますね。

30m地点で『5.78cm』も上に膨らむようです。

 

ですが、その割に50m地点の威力は『1.49』、70m地点の威力は『1.37』高い程度。

50m地点の風に振られる割合もFXプレミアムより高め。

 

恐らく、50m以下の四つ足を仕留める目的で使われるような弾でしょう。

鳥をメインの獲物とする僕にとっては、上のジャンボヘビーの方が使い勝手が良さそうです。

 

 

H&N バラクーダ(とバラクーダ マッチ)5.5mm/21.14grの検証

こちらは普通のバラクーダと、バラクーダ マッチの弾について。

両方BC値も重量も飛距離も同じなのですが、メーカーサイト曰く、その『精度』についてマッチの方が高いようです。

H&N_barracuda

重い弾なので弾道が弓なりになるのは仕方ないでしょう。

FXプレミアムよりも1cm膨らんだ弾道を描きます。

 

ですが、FXプレミアムよりも50m地点での威力は『2.91』、70m地点での威力は『3.13』も高くなります。

風に流される割合も低く、FXプレミアムに比べて50mで1cm以上改善されます。

 

さすがにゼロイン(50m)から先の落差は多少大きくなりますが、これかなり良いですね。

バランスが取れてる感じ。

 

さらに『バラクーダ マッチ』は射撃競技用として販売してるところもありますし、より集弾性が良くなると考えて良さそうです。

 

 

H&N バラクーダ パワー5.5mm/21.14grの検証

こちらは『バラクーダ』や『バラクーダ マッチ』に比べ、さらにBC値が高い弾になります。

H&N_barracuda power

 

こちらも重さがバラクーダやマッチと同じなので、似たような弾道を描きます。

ただ、BC値が高い関係で「より真っ直ぐ」「より遠くへ」飛ぶようです。

 

そして威力については、FXプレミアムよりも50m地点で『3.75』、70m地点での威力は『4.15』高くなります。

風に流される割合も低く、FXプレミアムの『4.9cm』に比べてバラクーダ パワーは『3.3cm』、1.6cmの改善になります。

 

 

 

威力が10〜14%増え、風に流される距離も1.6cm改善される・・

 

これ、めちゃめちゃ良いですね。

 

 

あとは『予算』と『実際の集弾性能』と『入手する手段』がどんなものか、というところでしょうか。

とりあえず次はバラクーダ系を選んでみることに決めました。

 

 

 

 

他の条件を色々変えて検証できる

 

以上、ChairGunを使って「銃に合った弾」や「求める弾」を探す方法の紹介でした。

 

 

まあ、『所詮は無料アプリの計算』だと言われてしまえばそれまでです。

グラフの弾道と、実際の弾道も違うようですしね。

 

でも、『ゼロイン距離を変えて弾道を見る』なんてこともできますし、自宅に居ながら弾の目処を付けるには丁度いいのではないでしょうか。

 

「どの弾が良いんだろう?」と悩んでいる方は、ぜひ試してみてください。

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