どーも、こんにちは。
トシです。
前回、『コジュケイ』についての記事を書いたのですが、
今回は、同時に食卓に並んだ『ヒヨドリ』についてお届けします。
ヒヨドリの照り焼きのレシピ&作り方、その味について。
「骨ごと食べれる」なんて言われますが、果たして?
※【閲覧注意】一部、捌いたときの写真があります
とても身近だけど「撃てる場所」にいないヤツ
その名前と姿が一致しないだけで、
田舎に住んでいる人なら、必ず1度は見たり、鳴き声を聞いたりしたことのある、ヒヨドリ。
漫画やブログでも『美味しい』とありますし、
身近にいる、どの猟師さんに聞いても
『あいつはうまいよー!』
と返ってくるので、
猟期前は
「絶対に獲って食う!」
と決めていました。
ところが、、
実際に猟期になり、山に入ってみたところ
いない。
自宅の周辺や、街中には
鳴き声がウルサイほどいるのに、
山には一羽もいない。
同県の加賀地方に住んでいる猟師さんも
『ヒヨドリがいません』
と言っていたので、
石川県のヒヨドリにとっては、
山よりも平地や街中の方が住みやすいのかもしれません。
しかし、そういう理由でヒヨドリを食べるのを諦めていたところ、
ブログで繋がった猟師さんより、コジュケイや鹿と一緒に頂けることに。
そこで、
漫画『山賊ダイアリー』で出てきた
【ヒヨドリの照り焼き】
を作って食べてみました。
子供も食べれる!『ヒヨドリの照り焼き』のレシピと作り方
多くの猟師さんが作ってそうですが、意外と『レシピ+作り方』として書かれた記事って少ないんですよね。
というわけで、今回書いておきます。
用意するもの(レシピ)
・ヒヨドリ:4〜5羽
・(A)醤油:大さじ2
・(A)酒:大さじ2
・(A)みりん:大さじ2
・(A)砂糖:大さじ1
(・塩胡椒:少々)
・トースター or オーブン
これだけで美味いのがつくれます。
ヒヨドリの照り焼きの作り方
1.内臓を取り出し、腹腔内を洗って開く
まずは毛を取り、胸をハサミで切り開いて内臓を取り出します。
内臓のうち、砂肝・肝臓・心臓はおいしく食べれるので、傷つけないように注意。
いただいたヒヨドリは、たっぷり脂がのっていました。
2.内臓(モツ)の処理
「心臓」は開いて洗い、「肝臓」は胆のうを取り外し、「砂肝」は2つに開いて内膜を剥がして洗っておきましょう。
それから、塩胡椒をふってしばらく置いておきます。
今回いただいたヒヨの1羽は、砂肝内に小松菜(こまつな)が入ってました。
木の実や柿、雑穀を主に食べていると思っていたのですが、葉物野菜も食べるんですね〜。
たまにホウレン草やチンゲンサイが啄ばまれてたのは、もしかしてカラスじゃなくてヒヨドリの仕業なのかも。
3.タレを作る
レシピの(A)を全て鍋やフライパンに入れて、弱火で温めます。
最初はしっかり混ぜて砂糖を溶かしましょう。
混ぜながら、全体に小さな泡が出てきて “とろみ” がついたら火を止めて置いておきます。
4.トースターを180℃に設定して、5分焼く
ヒヨドリをトースターに並べて、まず180℃で5分焼きます。
これより高温にすると脂が垂れて、火がつくので注意。
僕は、脂が垂れると嫌なので、背中を上にして焼きました。
5.5分焼いたら、タレに絡める
5分焼けたら取り出し、3で作ったタレを満遍なく絡めていきます。
スプーンを使ってヒヨの内側にも絡めておきましょう。
6.4と5を2回繰り返して、完成!
『焼いて→タレを絡めて→焼いて→タレを絡めて→焼いて』
と、繰り返しましょう。
途中、脂が滴っているようであればトースターの温度を120〜160℃の範囲に下げてください。
脂がのってるヒヨだと、本当に火が出ます(実話)
5分×4回も焼けば火も通りますし、いい匂いがしてきたら完成です!
ヒヨドリの照り焼き、その味と肉質は・・
「骨ごと食べれる」
なんて言われるヒヨドリ。
え〜・・本当かな・・
と若干の不安を抱えつつ、
思いっきりかぶりつきました。
バリッ! パキペキッ!
ボリ ボリ ボリ・・・
うん・・
本当でした。
ヒヨドリは骨ごと食えます。
しかも、意外と(?)肋骨や手羽の細い骨よりも、
太い背骨の方が柔らかくて食べやすい。
内部が空洞なせいか、「ボリボリ」というより、「ザクザク」という食感でした。
これ、たぶん
「カレイの唐揚げ」のように骨を露出させて揚げたら、サックサクになりますね。
ヒヨドリの味は・・
そして肝心の味ですが、
美味いです。
「照り焼き」にしたのが正解だったのか、
6歳と4歳の子供でも「おかわり」するくらい。
※骨は残してます
ただ、脂肪の下に見える「赤っぽい肉」をみて想像してましたが、
肉の印象はカモに似てますね。
特に、胸肉が「レバーっぽい味」がする点など、よく似ています。
どちらもよく飛び回る鳥なので、胸肉の成分が近いんでしょう。
とはいえ、子供でも食べれるくらいなので “クセ” は強くありません。
また、旨味の質は大きく違い、
カモは『濃厚な野鳥の旨さ』という感じですが、ヒヨドリは『フルーティーな脂の旨さ』という感じ。
今回のヒヨは、全部「照り焼き」にしてしまいましたが、
洋風のスープにして食べるのも美味しそうです。
モツ(内臓)はコジュケイよりも上品な味
そして、塩胡椒をふって焼いただけのモツ(心臓・肝臓・砂肝)ですが、
これがまた美味しい。
同時に食べたコジュケイのモツもクセがなく食べやすかったのですが、
それ以上に上品な味でした。
レバーも、全くレバー臭さがなく、
子供達が「我先に」と食べてしまうくらいです。
僕はこれで、カモ(コガモ/ホシハジロ)・キジ・コジュケイ・ヒヨドリと食べたわけですが、
個人的に『モツが一番美味しい』のはヒヨドリですね。
小さい獲物ですが、これは獲りたくなるのも分かります。
一応、県内でも1猟期に30羽ほど獲れてるので、来期は探してみましょうか!
以上、『ヒヨドリの照り焼きのレシピ&作り方』と『ヒヨドリの味』についてでした。
これから猟(特に空気銃猟)を始める方は、参考にしてみてください。