どーも、こんにちは。
近頃、夏野菜の準備に忙しいトシです。
クワで耕したり、畝を作って元肥を入れたり、種をまいたり、雑草を除草したりと
週末はだいたい畑仕事をしてるのですが、
最近、雑草に見えない「草」があったので、調理して食べてみました。
正直、「間違ってたらどうしよう」「毒草だったらヤバイなー」と、少し覚悟して食べたのですが
これがめっちゃ美味しかったので、報告します。
雑草だと思ってた「野菜」はコレ!
なんだか分かります?
料理する人なら一目で分かるでしょうが、
ニラです!
僕の祖母は畑が上手な人で、生前は “ほぼ” 一人で3枚の畑を管理していました。
(祖父も得意ですが、専門は稲作)
そして好奇心も旺盛な人だったため、様々な野菜に挑戦していたのですが、
その過程で蒔いたものなのでしょう。
あとで母に聞いたところ、『家(実家)の軒下にも植えて、よく採ってたよ』とのことでした。
野菜なら食べれるはず→食べてみたら・・
とはいえ、生えていた場所は草むらの中。
前から「似てるな〜」とは思っていたものの、なかなか勇気が出ず、食べるまでには至りませんでした。
もし”水仙”だったりしたら、マズイことになりますからね。
しかし猟師になって、色々とメンタルが強くなったのでしょうか。
今回は
「そうだ、食べてみよう」
という気持ちになりました。
さっそく自宅に持ち帰り、妻に調理してもらいます。
出来上がったのは『ニラ玉』と
『生姜焼き風ニラと豚肉の炒め物』。
見た目は「ニラまみれ」ですが、
これがめっちゃ美味い!!!
まず、(タイ料理で出るように)生で齧っても辛くないし、ニラ臭くありません。
そして、火を通すと「ジューシー」で「とても甘い」んです!
もう、『今まで食べてたのは何なの?』って思うくらい、市販のものとは味が違いました。
ただの野菜じゃなかった
あまりに美味しかったので、その後3回、採ってきて食べてるわけですが、
どうも、この美味しさは「ニラの育ってる場所」がポイントだったようです。
その結論はタイトルに書いてしまっているのですが、
この「ニラが育った場所」は、
祖母が管理できなくなってから約8−9年ほど放置されていた畑の角。
畑の真ん中は僕が3年前から使ってますが、
畑の角は8年以上、誰の手も入らず、ずっと放ったらかしでした。
つまり、自然と『生える→開花→種がこぼれる→枯れる→生える→・・』というサイクルを8年以上繰り返して、ここまで増殖しており(当初は畑の中央で育てていたそう)、
これだけ放置されていると、もはや『自然栽培や自然農法』に近い環境です。
自然栽培(自然農法)とは?
化学肥料や農薬を使わない「有機栽培」に加えて、「動物性有機肥料・堆肥も一切使わない」農法。
つまり、農地に養分を与えず、農地の地力だけを頼りに野菜を育てる方法です。
さらに、このニラの場所は耕すことさえしていないため、『不耕栽培』にもあたります。
自然農法で育てた野菜は、成長&収穫までに時間がかかる一方、「旨味が凝縮されるため美味しく」「栄養価が高く」「保存性も良い」という特徴があるため人気があるようですが、
確かに、このニラを食べれば納得です。
意外と、あなたの近くにもあるかも・・?
以上、「ただの雑草」だと思っていたら「自然栽培のニラ」だった、という話でした。
ニラが繁殖力の強い野菜だからなのかは分かりませんが、
この場所は、人の手が入らなくても上手に育つサイクルが出来上がっているようです。
それほど沢山採れるわけではありませんが、
たぶん「もっと沢山採りたい!」と、肥料などをやるとダメになってしまうんでしょうね。
今後も、採り過ぎないように気をつけて見守っていくことにします。
また、興味のある方はぜひ探してみるといいと思うのですが、
この雑草(自然栽培)的に育ったニラ、
あなたの近くにも生えているかもしれません。
というのも、
ニラの種は飛びやすいのか、かなり広範囲に広がって繁殖していくからです。
実際、この畑近くの道端にも雑草化した野生のニラが生えていますし、
さらに、そこから500m以上離れた畑への道中にも、大量の野生のニラが生えているのを確認しました。
まわりは田んぼばかりで、ニラを作るような場所はありません。
ということは・・「うちの畑から飛んだものが広がった」ということでしょう。
ニラは、夏〜秋にかけて「可愛らしい白い花」を咲かせます。
おそらく、少し田舎であれば見たことある方も多いはず。
うちも、娘が小さい頃に喜んで摘んでいた花でした。
まさかこれが美味しいニラだったとは・・。
というわけで、
もしかすると、あなたの近くにも生えているかもしれません。
スーパーのものとは比べ物にならないほどに美味しいので、
興味がある方は、ぜひ探してみてください!