解体技術

【詳細画像あり】猪の胴体の捌き方(ロース,肩ロース,バラ,前バラ)

【詳細画像あり】猪の胴体の捌き方(ロース,肩ロース,バラ,前バラ)

 

2.肋骨(あばらぼね)を外す準備。

 

背骨から分離した状態が↓↓

 

次はここから肋骨を外していきます。

 

 

まず、肋骨の上にある内膜(うちまく)を剥がします。

これは「内臓に触れていた部分を除去する」目的で剥がしていますが、それ以外にも骨を外しやすくし、食感を良くするという目的があります。

(内膜は結構硬い)

 

剥がすには、キッチンペーパーで “つまむ” ようにして剥がします。

(キッチンペーパー無しだと、滑って掴めません)

つまんだら、手前に引っ張って剥がします。

薄くて破れやすいので、指全体を使って、満遍なく剥がしましょう。

 

内膜が剥がれたら、次に「内脂」を剥がします。

『猪は脂身が美味い』と言われますが、この部分は内臓に触れてて衛生的によろしく無いのと、多少臭みがあって硬いため、僕らは取り除いてます。

 

剥がすには、後ろ側(腰側)の内脂と肉の間に切れ目を入れます。(後ろ側からの方が剥がしやすいため)

切れ目が入ったら内脂を手で掴み、前側(首側)に向かって剥がしていきましょう。

 

剥がすと、こんな感じ↓になります。

肋骨の先にある軟骨(左に曲がってるヤツ)が見えてますね。

 

次に、僕らの場合は以下の青線に沿って、首元の肉を切り落としてしまいます。

この部分はリンパが多く、ブヨブヨしてて気持ち悪いですから。

 

 

さて・・なかなか肋骨を外すまで至りませんが、もう少し。

肋骨を外すためには「胸骨(下の手で掴んでいる部分)」を外す必要があります。

 

先に胸骨の外側に付いている肉を剥がしておきたいので、胸骨と胸の肉の間にナイフを入れていきましょう。

(小さい猪で肉がなければ飛ばしてもOKです)

肋骨の先にあった軟骨が露出するまで切っていきます。

 

次に、肋骨の先の軟骨の根元を以下の青線に沿って切ります。

 

すると、先ほど剥がした胸骨外側の切れ込みと繋がり、下のように胸骨が外れます。

 

これでようやく、本当にようやく「肋骨」が外れます。

 

というわけで、

次は胴体から肋骨(あばらぼね)を外します。

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