解体技術

【詳細画像あり】猪の胴体の捌き方(ロース,肩ロース,バラ,前バラ)

【詳細画像あり】猪の胴体の捌き方(ロース,肩ロース,バラ,前バラ)

 

4.猪の「胴体」の部位分け(ロース、肩ロース、バラ、前バラ)

 

最初に、骨抜き後の各部位の位置を確認。

 

胴体は「ロース」「肩ロース」「バラ肉」「前バラ肉」の4つがありますが、以下のような感じになります。

部位分けは、まず下の青線で切っていきましょう。

 

これでロース部位とバラ部位で分かれたので、次は「ロース」と「肩ロース」、「バラ」と「前バラ」で分けていきます。

まずはロース部位から。

 

ロースと肩ロースを分ける位置は、脂身の有無で判断します。

「脂身がある部分」がロースで、「脂身が無い部分」が肩ロースですね。

 

※肩ロースにも脂身を残したければ、『皮むき』が終わった段階で上半身と胴体を切り分けてしまう必要があります。

その方法については、また別記事で紹介しますね。

 

 

バラ部位は、ロース部位を切り分けたのと同じ位置で切ります。

特に境目などはありませんし、バラと前バラで大きな違いもありませんので、おおよその位置で切ってしまってOKです。

(違いがあるとすれば肉の厚さくらい、前バラはバラよりも薄い)

 

 

以上で、猪の「胴体」部分の部位分けは完了です。

 

最後に毛が付いていないかチェックを行い、なければラッピングして冷凍庫へ入れておきましょう!

 

ちなみに、バラ肉が薄い場合は巻いておくと切るのが楽になり、僕らはこれを「巻きバラ」と呼んでます。

 

小さな猪ですが、これだけの骨が取れました。

背骨は関節で切って、肋骨はそのままで、水を張った鍋に入れて→酒と塩を少々加えて煮出すと、いい出汁が取れます。

先日、その出汁を「牡丹鍋」に使いましたが、とても美味しくできましたよ!

 

 

以上、『猪の胴体の捌き方』でした。

機会があれば、ぜひ試してみてください!

 

 

他の部位の解体方法は以下をどうぞ。

・後ろ足の解体方法(シンタマ,ランプ,ウチモモ,モモ,スネの部位分け)

・腕(前足)の解体方法(ウデ,スネの部位分け)

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